①コンセプトワーク・企画・構成
ご依頼者の意向を受けて、作品の方向性・コンセプト・テイストなどを固めます。プロジェクトを動かすスタッフが、完成形のイメージを共有し、先へ向けて作業を検討できる「叩き台」「骨組み」を作ります。
また、そのサービスや商品のネーミングを決めたり、テーマソング、テーマミュージックを作る場合もあります。
ご要望に応じて、企画提案書、ストーリー構成、プロット、ベース台本(構成案)などを提出します。
また、取材の対象が不明確な場合は、調査やアポ取りなどを行い、誰(どこ)に取材の必要があるかを選定します。
②取材・リサーチ・情報整理
企画構成案、ベース台本に沿って取材・リサーチを行います。 案件によっては、①の段階でこの作業が入る場合もあります。
取材・リサーチの質がその作品の質を決定づけることも往々にしてあり、手間ヒマのかかる作業であり、また、インタビューのスキルや、アンケート調査の質問の勘どころが問われる重要な作業です。
案件の種類、性格、必要性、プロジェクトの進行の段階や状況によって下記の作業を組み合わせて行います。
★資料(読み込み・整理):
資料をご用意されている場合は、それを読み込んで情報を整理し、文章構成を考えます。
★ネットリサーチ:
テーマに沿った検索、取材対象者や施設・団体に関する調査・研究、また、上記のような資料をはじめ、すでにある情報の確認・追究のためにインターネットを使って行います。
必要な情報を正しく、質の高いものに磨き上げるため、できる限り数多くの関連サイトを当たり、その情報の信頼性を検証します。
③執筆 台本はいきもの。推敲の手間ヒマを惜しまない
②までで準備が整ったら執筆作業に入ります。
ライターは当然ここに最も時間を割くのだろうと思われがちですが、全工程を見た場合、執筆に当てる時間の割合は大きくありません。
むしろその前の準備段階――①と②に多くの時間とエネルギーを割いています。
料理の下ごしらえがしっかりできていれば、あとの調理は焼くだけ・揚げるだけ・煮込むだけ・・・というのと同じです。
また、1回書いて終わり、ということは、まずありません。何度も書き直しを行います。もちろん推敲を重ねて文章表現のクオリティを高めることも目的ですが、同時に映像作品やイベントの場合は、制作行状況の変化――出演者・スタッフとの兼ね合いや、主催者・スポンサーのご都合など――に柔軟に対応することが求められます。
自分が最善と思ったイメージに固執することなく、そのプロジェクトにかかわる様々な要素や意見を吸収しながら書き進めます。
そういう意味で、台本は“いきもの”であり、執筆作業はそのいきものを育てていく仕事とも言えるでしょう。
④現場立ち会い 急な修正・変更に伴う負担を軽減
台本が完成し、印刷されて出演者やスタッフの手にわたると、台本ライターの仕事はそこでいったん完了です。ただし必要に応じて、アフターケア、メンテナンスも行います。
映像台本の場合は、撮影や収録の現場に立ち会います。出演者のセンス・呼吸・話し方の癖などに合わせて、セリフ・コメントをその場で修正・変更したり、ナレーションを微調整したりする作業を行います。
イベント台本の場合は、急なアクシデントにも対応。その日の状況によって設定やコメント、アナウンス内容を変更したり、追加したりしなくてはならない時に応じます。
台本・コメントを書いた当時者である台本ライターが現場に立ち会い、その場でコメントを直したり、相談に応じられることは、出演者やスタッフの負担を軽減でき、大きな安心感につながります。
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