年明け間もなく話題を提供してくれた中居正広君の
9千万円示談金問題。
事実関係がよくわからず、
例によって憶測ばかりが飛び交って、
たぶん2月になる頃には、
みんな忘れてしまうだろうから一切触れませんが、
それよりちょっと気になったのが、
彼が所属してたSMAPの歌のこと。
年末のテレビにおいて恒例のように、
あちこちのチャンネルで懐メロ特集をやっていましたが、
ゼロ年代、国民的流行歌と言われた、
SMAPの「夜空ノムコウ」や
「世界に一つだけの花」がまったく出てこない。
なんだかあのグループ、あのヒット曲の数々が
エアポケットに落っこちて、
この世から消え去ってしまった感じでした。
いや、いろいろ権利の問題があるのは知っています。
そして、天下御免だったジャニーズ事務所が
あんなことになってしまった今となっては、
とてもテレビでは放送できないのでしょう、きっと。
けれども僕たちのようないい齢をしたおとなはともかく、
当時、SMAPの歌(或いは嵐など、
他のジャニーズグループの歌)を
聴きながら育った世代の子どもたち・若者たちの心情は
どうなるのでしょうか?
とくに「世界に一つだけの花」などは、
学校をはじめ、全国さまざまな地域イベントなどで使われ、語られ、彼らの子ども時代・青春時代の記憶とも
強く結びついているはず。
それが一切なかったことにされてしまうのは、
なんとも寂しいこと・悲しいことだと言わざるを得ません。
テレビや芸能界のルールとやらは、
そうした人びとの思い出や、
あの時、音楽がもたらした感動をチャラにしてしまうほど、ご大層なものなのか?
これでは若者はテレビにそっぽを向くわけだ、
と思わざるを得ず、考えれば考えるほど、
腹立たしくなりました。
「おとなの事情」なんてくそくらえ!
もっと懐メロを大事にしろ!
そんなわけで、AmazonKidleから
電子書籍「週末の懐メロ」全6巻を出版しています。
これは、2000年10月からブログ「DAIHON屋のネタ帳」で
3年半にわたって連載した文章をまとめたエッセイ集。
20世紀の、自分の好きなミュージシャン・楽曲について、
個人的な思いや体験、
あるいはその曲を聴いていた時代の状況、
当時のロック・ポップミュージック、
日本の歌謡曲やニューミュージックを取り巻く状況などを好きなように書き綴ったもので、1960~90年代の音楽を体験した人にとっては面白く読めるのではないかと思います。2000年リリースの「夜空ノムコウ」についてもスガシカオの楽曲として、第5巻に載録しています。
また、旧世代にだけでなく、
20世紀当時を知らない若い世代にとっても
きっと面白いに違いないと自負しています。
いまや 年代関係なく、インターネットを通して、
20世紀のポップ・ロック・歌謡曲などを
みんなが楽しめる時代になりました。
僕の20代の息子もキング・クリムゾンや
ブラック・サバスを聴いています。
僕よりよほど精通した、ロック博士みたいな若者もいます。若い人たちもネットでいろいろ調べて、
聴いて、懐メロを楽しむ時代。
その参考書、ガイドブックとしても、
役に立ててほしいと思っています。
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