「クリスマスエクスプレス」におじさんたちは涙ぐむ

 

かつてJR東海に勤めていた、

もと鉄道マンの本を書いている。

彼はまだ民営分割化前の国鉄時代に入社。

39年間勤務して定年退職直前に辞めて

シニア起業家になった。

 

JR時代のアイテムや写真・記事などを

たくさん保存していて、

そのなかにあった牧瀬里穂との2ショット写真を

ちょっと自慢気に見せてくれた。

それは2017年、新幹線のぞみデビュー25周年記念の

イベントで撮ったものだそうだ。

彼は、1992年3月14日の、

のぞみデビュー車の運転士だったのだ。

 

でも、あれ?

あの牧瀬里穂のCM

「クリスマスエクスプレス」は1989年。

東海道新幹線は、

まだ「ひかり」と「こだま」しかなか

った時代だが‥‥。

ま、いいか。みんな喜べば。

たった1分のCMなのに、

いまや牧瀬里穂さんは、新幹線、

JR東海のイメージと分かちがたく結びついている。

これはすごいことだ。

 

そして山下達郎は、けっしてこのCMのために

「クリスマス・イブ」を書いたわけではないのだが、

このCMのおかげで、かの曲は

クリスマスソングの永遠の定番となった。

(初出は1983年。

実は竹内まりやのために書いたらしいが、

彼女が歌わなかったんで、

もったとないと自分で歌ったらしい)

 

その「クリスマスエクスプレス」が

4Kの美しい映像でよみがえり、

YouTubeに上がっている。

1989年の牧瀬里穂バージョンと、

1988年の深津絵里バージョン(実はこっちが初代)。

 

牧瀬と深津があまりにかわいくて

感動的なドラマであると同時に、

ついているコメントが面白い。

 

ループさせてえんえんと見ている人もいる。

夜中に家族に隠れて

こっそり泣いている人もいる。

僕も含め、最近、クリスマスて言ったってなーと、

全然盛り上がらない人は、

これを見て、テンション上げてください。