善光寺の宿坊で精進料理

 

長野旅行では善光寺の宿坊に泊まった。

夕食は精進料理。

特に美味しかったのが「鰻のかば焼きもどき」。

豆腐と長芋を材料にしているそうで、

さすがに鰻とは思わないが、

食感と味はそれっぽくてGood。

これなら何枚でも食べられる。

ほかに手前のお椀に入った

グレーの「そばプリン」が秀逸。

プリンという名だが、スイーツでなく、立派におかず。

茶わん蒸し的なイメージだ。

 

こちらの宿坊「尊勝院(そんしょういん)」は、

善光寺で39ある宿坊の一つ。

昭和の時代まではどこも大賑わいだったようだが、

最近ではあまり泊まる人がなく、

3割程度しか稼働していないらしい。

 

交通が発達した今日、

東京からだと善光寺参りなど、

ほとんど日帰りでOKだ。

 

ただ「お朝事(早朝参拝、お数珠頂戴)」

「十夜会(この時期だけやっている夜の法事)」

などは泊まらないと参加できない。

 

お宮だったら伊勢参り。

お寺だったら善光寺参り。

江戸時代の人たちは「一生一度」と謳ったが、

齢を取ると宗教がいいものに思えてくる。

(おかしな新興宗教には用心するけど)

さらにあんまり肉や魚を

がつがつ食いたいという欲求が薄れて

精進料理なども好きになる。

善光寺があるから、というわけではないだろうが、

長野の菜食はなかなかのクオリティである。