画期的な高齢者向け低酸素ジム「3Po」亀戸にオープン

 

亀戸~大島界隈で運動特化型のデイサービスをやっている

「あづまや/わかったグループ」が、

今月1日に亀戸駅前に新店舗をオープンした。

1Fは1号店と同じ、

要介護者用のサーキット方式トレーニングだが、

2Fは常圧低酸素ジム[3po」になっている。

 

低酸素ジムは、

もともとアスリートのために開発された施設で、

一口で言えば、高地トレーニングの環境を模し、

気圧はそのままで、

酸素濃度だけを低くするというシステムを備えている。

 

常圧のまま、部屋のなかを低酸素化し、

体に負荷を与えることで、細胞を良質化。

わずかな運動量で大きな運動効果を生み出すことが

最大の特徴だ。

 

目的を、運動選手のトレーニングから

一般の人の健康維持に変えたこの施設が

今、急速に普及し始めているという。

 

効果としては、

病気になりにくい。

骨折などの怪我が早く治る。

疲れにくくなる。

まら、睡眠が深くなる。

肌つやが良くなる。

血流が上がるので、体が冷えにくくなる

といった事象が報告されている。

 

過去10年ほどの間、この低酸素ジムの普及に努めている、

フィットネス業界の専門家の話によれば、

現在、東京では25カ所ほどが

一般向けに開設されているそうだ。

 

ただし、これを介護事業として展開するのは、

ここが日本で初めてとのこと。

これまで運動特化型デイサービスで

実績を上げてきた

「あづまや/わかったグループ」だからこそ、

取り組める事業とも言えるだろう。

 

超高齢化社会が到来し、「人生100年時代」になった。

とはいえ、寝たきり状態で長生きするのは

本人も周囲も辛い。

問題は実際の寿命よりも、

元気で動き回れ、自分の頭で考えられる

「健康寿命」であることに

異議を唱える人はほとんどいないだろう。

 

病気にならない。予防する。

いわゆる「未病状態」をできる限り保つ。

健康であり続ける。

 

この事業は、そうした高齢者・高齢者予備軍の意識に

焦点を置いた、画期的な試みといえるだろう。

 

ちなみにこの施設の名前

「3Po(さんぽ)」の3つのPoは、

 

「Potential(潜在能力を引き出す)」

「Puwerful(元気を保つ)」

「Positive(前向きに生きる)」

 

僕が見学したのは、プレオープンの日だったが、

実際にオープンしてどんな状況になっているのか、

また今月後半に取材に出向く予定だ。