アメリカ大統領選:移民がトランプを選ぶ理由

 

アメリカ大統領選は、大接戦が伝えられているが、

間近になって、トランプ圧勝の予感がしてきた。

 

そう感じてしまったのは、

カギを握ると言われているペンシルバニア州に住む

ベネズエラからの移民の男性が、

トランプ支持を強く訴えているのを、

テレビで見たからだ。

 

彼がトランプを支持する理由は、

「移民問題よりも経済対策のほうが大切だ」から。

 

一人の意見だが、多くのアメリカ人の意見を

代弁しているように思えた。

しかも彼は、トランプの敵であるはずの移民である。

 

結局、アメリカ人が選ぶのは、

理想や清潔さや国際政治に対する責任よりも、

目の前のカネと仕事の問題なのだ。

 

けれども、その移民の男性を批判する気にはならない。

彼、そして多くの労働者たちにとって

切実な問題だ。

 

貧困でまともな生活ができない状態では、

いくら正義の話や理想論を聞かされても、

前向きに考えることはできないだろう。

 

片や民主党は、ハリウッド俳優や大物ミュージシャンたちが

支持を表明し、応援をしている。

しかし、僕には何かむなしく見える。

 

ああしたセレブたちのファンは大勢いるだろうが、

一生カネに困らない大金持ちたちの訴えを

「はい、そうですね」と聞くものだろうか?

ファンであることと、投票行動は別である。

 

それにセレブ達に支持されるほど、

カマラ・ハリスに大物感・やり手感がない。

比べちゃ悪いが、彼女の言動を垣間見る限り、

ヒラリー・クリントンのような

強さ・リーダーシップが感じられないのだ。

 

アメリカ社会の実情は知らないが、

ドジャース対ヤンキースの

MLBワールドシリーズの入場券が、

外野の立見席でさえ、数十万円に値上がった

という話を聞いて、

やっぱりこの国はクレイジーだと思った。

 

みんなの娯楽・みんなのお祭りであるはずの野球が

金持ちじゃないとリアルに体験できない状況に、

大多数の労働者は、やってられない感を

抱いたのではないか。

 

格差社会の大きさ、貧困層の過酷さは、

日本の比ではないのだろう。たぶん。

 

それがこの4年間の民主党政権で、

好転したという話は聞こえてこない。

世界情勢も混とんとするばかりである。

 

トランプが再選されたら、どうなるのろう?

今後の僕たちの生き方にも

けっこう大きな影響がありそうな気がする。