「ヴィーガンおせち」と「世界ヴィーガンデイ」と人類の未来

 

「マイナビ農業」で取材・執筆した

「ヴィーガンおせち」の記事がアップされた。

 https://agri.mynavi.jp/2024_10_30_286955/

 

千葉県香取市の「アクスクリー」

という会社が運営するお惣菜店

「畑の台所まんぷくさん」が提供。

 

「ヴィーガン」と銘打つからには、

卵も、バター・チーズなどの乳製品も、

かつおやいりこなどの魚のだしも、

動物由来の食品は一切使わない。

 

それでおいしいものを作るには、

かなり高度な調理の技術とセンスがいる。

このお惣菜店は、そのへん定評と信頼があり、

聞くところによると、先月後半から受付を始めて、

すでにけっこう注文が入っているようだ。

 

奇しくも今日、11月1日は「世界ヴィーガンデイ」。

ベジタリアンは食に関しての菜食主義。

動物を殺さなければOKなので、

卵や乳製品を口にすることは認められる。

 

対してヴィーガンは食に限らず、

“動物から搾取して生きることを否定する”という

一種の哲学・ライフスタイルの在り方のムーブメント。

なので食に限らず、

毛皮・ウール・革製品などを身に着けることも

すべてNGだ。

 

たぶんその他にも、動物の脂を使った製品とか、

羽毛布団やダウンジャケットなどもすべてダメだ。

そんなこと現代文明の中で可能なのか?

そう思ったあなた、そうです僕も同感です。

 

たまにシャレでヴィーガン料理を

体験してみる分にはいいけど、

アレルギーもないのに、

毎日、肉・魚・卵・乳なしでやってられるか!

いったい何を食えばいいんじゃ!

 

でも、そう考えてしまうあなたや僕は、

すでに「旧人類」「20世紀型世代」

の域に入っているのかもしれません。

 

近い将来、人類の蛮行を正し、

この星の平和を守るために、

地球政府の運営権をAIが握ったとしよう。

20世紀までの人類の罪業を学習したAIは、

持続可能でクリーンな社会をつくるために、

これ以上、動物から搾取することは

まかりならん!

そんなルールを設けるかもしれない。

 

そしたら、タンパク源やエネルギー源はすべて植物性に、

肉も魚も工場生産の

人工的なフェイクフードになるかもしれない。

つまり地球人口が皆ヴィーガンになる日が来る。

そんな可能性もゼロではない。

 

というのは毎度おなじみの僕の妄想だが、

時代の要請に応じて人間の脳は

いくらでも変わる。

 

もしも「この先、人類が地球で生き残るためには

ヴィーガンにならなくてはいけない」

という、やむにやまれぬ必要が生まれたら、

一夜にして人間はそれまでの習慣を捨て、

新しい習慣を身に着けられるだろう。

 

というのも、また妄想なのだけど、

新年を迎える際に新しいことに挑戦するのはいいことだ。

おせち市場はこの10年あまりで大きく成長したが、

そろそろみんな、あれこれ手を変え品を変え

出してくる高額・贅沢おせちに飽きてくるころである。

 

この際、2025年の正月は、

「ヴィーガンおせち」を味わいながら、

人類の未来、地球の未来に思いをはせてみては

いかがでしょう?