懐メロAGAIN2:ジェレミー・ベンダー/エマーソン・レイク&パーマー

 

ELP(エマーソン・レイク&パーマー)と言えば、

「タルカス」「展覧会の絵」「悪の教典#9」

「海賊」といった、

壮大で劇的でプログレで、

とにかくド派手な大曲で知られるが、

どのアルバムにも、それらと対照的な、

お洒落な小品が入っている。

 

「ジェレミー・ベンダー」は1971年リリースの

アルバム「タルカス」のB面に収録。

初めて聴いたのは中学生の頃だったが、

当時はELPという、エッジの立ちまくった

プログレッシブロックの雄が、

どうしてこんなお茶目な曲をやるのか、

どうして、あのアグレッシブな

破壊神タルカスの世界観を損なうような曲を

同じアルバムに入れるのか、理解出来なかった。

 

劇的なのとお茶目でユーモラスなの、

どっちもやるから彼らの音楽は偉大で魅力的なのだ。

50年かけてやっとそう思えるようになった。

20分を超える組曲タルカスの対極に位置する

2分足らずのタイニーマジック。

This is ELP!

 

 

週末の懐メロ 第6巻

https://www.amazon.com/dp/B0CW1KKHXL

お彼岸6日間連続無料キャンペーン

本日9月18日(水)16:00~23日(月・祝)15:59

 

20世紀ポップミュージックの回想・妄想・新発見!

ブログ「DAIHON屋のネタ帳」で

2020年10月から2024年3月まで毎週連載した

「週末の懐メロ」を書籍化。

主観9割・偏見まみれの音楽エッセイ集。 

 

・夢のカリフォルニア/ママス&パパス

・ザ・ラストリゾート/イーグルス

・嵐が丘/ケイト・ブッシュ

・ロケットマン/エルトン・ジョン

・天国への扉/フェアポート・コンベンション

 

ほか全32編 載録