今日はかさこさんの
「良いセミナー、悪いセミナーの見分け方講座」
に参加した。
自身もセミナーを主催する、ネット発信のプロだけあって
いろんな事例を知っている。
話自体はブログやSNSでいつも書いていることだったが、
改めて聴くと本当に面白かった。
てか、受講料100万円とか、すごいセミナーがあるものだ。
大学の年間の学費じゃん!
僕のところにもよく7ケタ稼げる、8ケタ稼げるとかいう
お誘いのメッセージが来る。
なぜか女が多い。
顔を見て、こいつは女に弱そうだから
女からのお誘いだよんということにしとけってことか?
20代・30代の時だったら引っかかってたかもね。
今日の講座で思い出したが、
僕も「情報商材」のビジネスに加担したことがある。
情報商材というのは、
今で言えば電子書籍みたいなもので、
原稿をPDFファイルにパックしたもの。
まだこれだけSNSが普及する前だから
もう15年近く前だと思う。
その情報商材ビジネスで儲けているという会社が
プロデューサーを募って作らせるのである。
僕はそのプロデューサーのMくんという青年に頼まれ、
犬のしつけコーチの先生に取材して原稿を
本一冊分書いた。
そこそこのボリュームで、
たぶん4~5万字程度あったのではないかと思う。
内容としてはいたってまともで良い商品だったが、
それを確か2万円だか、3万円だかで
ネット販売するというのだ。
取材した先生はテレビ出演や本の出版の経験もある、
そこそこ有名な人だったが、
それにしても本ならせいぜい2千円程度の代物を
2万、3万で買う人がいるのだろうか?
なんかインチキっぽい。
実際に製作に関わった
僕と先生とイラストレーターは大いに疑問を抱いたが、
その会社はいくつもその情報商材を売って
実績を上げているし、
Mくんもちゃんとギャラは支払うというので協力した。
ところが、原因は忘れてしまったが、
そのMくんと先生との間でトラブルが起こり、
会社の上役たちがゾロゾロ出てきて説得していたが、
結局、計画は頓挫してしまった。
優秀なスタッフを揃え、
成功まちがいなし・大儲けを信じていたMくんは
結局、僕らのギャラを払っただけで大赤字だった。
あまりに気の毒なので僕のギャラは
当初よりかなり安くして請求した。
それでも何回かの分割払いだった。
SNSや電子書籍全盛の時代になったが、
まだこのPDF式情報商材はネット上で
けっこう流通しているようで、
あちこちでトラブルを起こしているのを見かける。
ジャンルとしてはどうやら
投資やギャンブルに関するものが多いようだ。
そう言えば、ライターのエージェンシーのサイトでも
時々、「情報商材ライター募集」という求人を見かける。
情報商材も、怪しいセミナーも、投資サロンも、
それぞれはっきり実態がわかってるわけではないが、
同じ穴のムジナと思われる。
それにしても3万円出して情報商材を買う人、
数十万円・100万円出してセミナーを受ける人って、
どういう人なんだろう?
カネの使いどころに困っている金持ちさんなのだろうか?
ビジネスが成り立ち、成功者がたくさん出るほど、
そういう人が大勢いるのだろうか?
そういや、特殊詐欺でも
信じられないほどの金額を振り込む人がいる。
とてもまともな金銭感覚ではない。
みんな、金のことを考えすぎて
頭も価値観もおかしくなっているのではないか?
たんに僕がビンボー人だからそう思うだけなのか?
日本はますます不思議な国になってきた。
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