NHKのショート番組で酒を飲む日本人は今、
二人に一人というデータが紹介されていた。
マジか?
思えば酒とたばこをヤルのはおとなになった証であり、
飲酒文化・喫煙文化に精通し、
上客や偉い人といっしょに
吞むとき・吸うときのマナーやルールを覚えることは
社会人として生き抜くための必須条件だった。
しかし、いまやそれらの文化は
昭和の伝説になりつつあるのだろうか?
そういう僕もタバコをやめてそろそろ四半世紀になるし、
酒も1年に10回も飲まないので、
「ほとんど飲まない」の部類に入るかもしれない。
最近はノンアルの酒もあるけど、
そういうのを飲んで付き合うという機会もほとんどなく、
いまだに呑んだことがない。
昭和の男たちは「酒タバコ やめて100まで生きたバカ」
と吹聴して、
刹那の人生を楽しもうという意気が旺盛だったが、
そういう人たちがどんどんこの世から去ってゆき、
酒とタバコのある、ある種の豊かな世界は
僕たちのそばから消えつつある。
昔は知られていなかった
(あるいは知らんぷりができた)
アルコールやニコチン・タールの
人類におよぼす害毒が明らかにされてきて、
おそらくこれまでの歴史のように、
飲酒文化・喫煙文化が栄えることはもうないだろう。
代わりに健康な世界がやってくるはずだけど、
100まで生きることにどれだけの意味があるのか、
考えている人はまだ少ないと思う。
健康づくりやお金を増やすことに一生懸命の人は多い。
でも「酒タバコ やめて100まで生きて何するか?」にも
みんなで一生懸命にならないと、
幸福も生きがいも育っていかないのではないだろうか。
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