3が日があけて義母は今日からデイサービス。
カミさんと二人で初詣に行く。
お日柄もよく、杉並大宮八幡宮はほどよい人出。
被災地のことも忘れずお祈りして、
ついでに幸福カエル石も撫でてきた。
義母は、以前は僕が連れていくと
しぶしぶお参りするという感じだったが、
どうも神社とかお寺の類が苦手なようなので、
時間があっても最近は連れて行かないことにしている。
おみくじを引いたり、
お守りを買ったりするようなことは絶対しないし、
星占いみたいなものさえ嫌がる。
興味がないのではなく“嫌がる”のである。
結構その拒否反応が気になって
どうしてだろうとカミさんに聞いてみたところ、
興味深い話を聞いた。
彼女の母、つまりカミさんのばあちゃんが
霊能力者みたいな人だったらしく、
「あなたの家の前で私の足が止まりました」とか言って
見知らぬ坊さんがいきなり訪ねてきたりとか、
そのスピリチュアルな能力を子どものころに
目の当たりにしたようだ。
それで「見えない力」に対して
恐怖を抱くようになったのではないか、
というのがカミさんの推測である。
さらに母親だけでなく、
自分の中に同じ能力があることを察知して
みずからそれを封印したのではないかという。
なんだか自分の魔力に恐れをなして引きこもってしまった
「アナ雪」のエルサみたいである。
ちなみにカミさんも子供の頃、
霊視・予言みたいなことを
しばしば口にすることがあったらしいが、
その手のことを言うと
「絶対口にするな!」と激しく怒られるので、
スピリチュアル方面のことには
口を閉ざすようになったという。
カミさんが聞いた祖母の霊能力(?)の話はほんの一部で、
おそらく義母は絶対口にしない、かなりすごい現象、
もしかしたらヤバイ現象を実際に体験したのかもしれない。
いろいろ直観が働いたり、
見えないお友だちと対話したりするのは、
認知症で通常の認知能力失われた分、
それを補うために潜在的なスピリチュアル方面の力が
働くようになったのだろうと思っていた。
しかし、もともとそっち方面の能力を
かなり豊富に持っている人で、
それが今になって開花したのかもしれない。
僕のような霊感ゼロ人間は、
スゲーと思って尊敬してしまうが、
あったらあったで本人はたいへんそうだ。
もしかしたら子供の頃の体験は、
祖母の能力を使って金もうけをたくらむ人が
近づいてきて嫌なトラブルがあったとか、
そうした類のことなのかもしれない。
身近なところにも神秘が溢れている。
いずれにしても、見えない家族・見えない友だちが
死ぬまで義母を守ってくれればいいと思う。
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