1974年の世界的大ヒット曲はクリスマスにぴったり。
おなじみ、この時代の日本のレコード会社の邦題マジックで
「When Will I See You Again:
いつまたあなたに会えるかしら」が
「天使のささやき」になっちゃった。
女性は天使。みんな大好き天使ちゃん。
たしかに冒頭の「フーゥ」「ハーアッ」という
メロメロのため息は、天使のささやきに聴こえなくもない。
女性3人組の美しいハーモニーと
ソフトできらびやかなムードは、
この時代、一世を風靡したフィラデルフィア・サウンドの
最高傑作・代表作と謳われた。
ただ、意外なことにスリー・ディグリーズは
本国アメリカよりイギリスや日本で評価され、
人気も高かったようだ。
日本では1974年の『第3回東京音楽祭』で
この曲を歌って金賞を受賞。
大ブレイクして、テレビ・メディアにも出まくっていた。
スリー・ディグリーズといえば、
美しい歌声はもちろんだが、セクシーな衣装も印象的で
僕の脳内では、いつも胸元が大きく開き、
思い切りスリットの入った、
美脚を強調するロングドレスを着て歌っていた覚えがある。
しかし、イギリスのBBCのクリスマス番組(1974年)に
出演したこの時は、珍しく3人ともパンツスーツ姿。
クリスマスだから子供も見てる、家族も見てるから
お父さん、鼻の下を伸ばさずに
ちゃんと歌を聴きましょうという配慮だったのか?
その真偽は謎だが、
僕はこのパフォーマンスがいちばんお気に入りだ。
セクシードレスの彼女らを見たい方は、
YouTubeにたくさん上がっているので、どうぞ。
日本で人気爆発したせいか、
スリー・ディグリーズは白井章生による
日本語詞でもこの曲を歌っていて、これは初めて聴いた。
あくまで天使にこだわり、
原曲とはまったく違う歌詞にして、
ばっちり「天使のささやき」というワードを
入れ込んだのはさすが。
ちょっと色っぽく
天使が飛び交う聖夜を彩ってくれるかも。
日本語バージョンはこちら
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