叔母Q 

 

おりべまこと電子書籍新刊「叔母Q」 本日発売

 

叔母の温子(ながこ)は

ロサンゼルスの下町のアパートで孤独のうちに死んだ。

リトルトーキョーの小さな葬儀屋の一室で

彼女の遺骨を受け取った甥の「わたし」は供養のために、

可愛がってくれた叔母と昭和の家族についての話を

葬儀屋に語る。

 

「わたしも叔母のことが好きでした」

そう口にするとあの口もとのホクロを思い出した。

家族だった彼女は恋人でもあった。

生まれて初めて意識した大人の女だった。

子供だった「わたし」と、

戦後の時代を生きた叔母との記憶の断片を

つなぎ合わせた物語。短編小説。2万3千字。¥500

 

もくじ

1 パンパン 1960年

2 リトルトーキョー 2023年

3 結婚式 1988年

4 昭和家族 1960年代

5 チューベー 1968年

6 ナンシー 2023年

7 母と叔母 1968年

8 GHQ 1945年

9 ロサンゼルス 2023年

10 姪と叔母 2023年