本日発売!おりべまこと電子書籍新刊
エッセイ集:生きる4
「ネズミを取り出すミケランジェロ」
ミケランジェロは大理石の塊の中にいた
ダビデを解放した。
つまり、自分の頭の中でダビデ像をイメージして、
それに合わせて石を刻んだのではなく、
石の中に潜んでいるダビデの姿を見出し、
ただ、それをそのまま取り出したのだ、
と伝えられている。
最近、この言葉こそ創作の真実を表現し、
人生でやるべき最も重要なことではないかと
考えるようになった。
彫刻とか芸術作品に限らない。
人はそれぞれ人生をかけてやるべきことを
自分のなかに持っている。
それが見つけられるかどうか。
そして見つけたものをわが手で形にして
外に取り出せるかどうか。
それがすべてなのではないかと思う。
僕たちは望むなら何らかの努力をし、
何らかの方法、何らかのタイミングで、
自分にとって価値あるものを見つけ出し、
それを美しい形で取り出さなくてはならない。
もし、それができれば人生は成功と言えるはずだ。
たとえそれが世間的成功からは遠いものだとしても。
令和時代の始まりと
世界のコロナ禍による混乱をくぐりぬけ、
人生のサクセスとハピネスとは何かを考える
面白エッセイ集。
もくじ
・オレのオリジナルという幻想とパクられるという妄想
・“稼ぐ”という言葉と稲作物語
・住所変更で銀行の変貌ぶりをリアル体験
・いい大人が恥ずかしい電車内・ホームの暴力
・74年前の原爆と47年前のアトムズと原子力の今日
・中身スカスカの自己啓発本より
そこそこ楽しいバッティングセンター
・海から山への人生進化論
・酒タバコやめて100まで生きたかねぇ
・よけいな荷物を背負わない結婚
・1日3回の深呼吸
・もうイメージできない別の人生
・なぜ人はJOKERに魅了されるのか?
・酒タバコやめて100まで生きたバカ:
シガーバー&愛煙家通信編
・「忘れられた巨人」は僕たちの未来を描いた物語
・ミラクルクリスマス
・「メリークリスマス!」は時代遅れの宗教ハラスメント?
・わたしも「コンビニ人間」
・何のために豊かになろうとしているのか?
・キャッシュレスの時代になっても「現金な世の中」
・あれこれ学んでも本当にやりたいわずかなことしかできない
・新型コロナウィルスはペルリの黒船か?
・バカは死んでも治らない
・「みみずくは黄昏に飛び立つ」は書き手・聞き手のバイブル
・働かなくても食うべしココロ
・緊急事態宣言前夜に神の子あらわる
・のびのび生きなおそう
・ありふれた一日でもあなたには記念日
・気がつけば世界の終わりにいた
・生きていく燃料としての記憶
・オンラインLOVEの恋人たち
・人間1年生
・夢の未来建築は昔ながらの町屋?
・ネズミを取り出すミケランジェロ
・姉ヶ崎の遠い海
・何事も思い立ったが吉日
・人生何度目かの宮沢賢治との再会
・こなきじじいとねこなきじじい
・50年前の高校生たちのイキイキ「未知との遭遇」
・人間ひとりでは生まれて死ねない
全39編収録
amazon kindleより発売中 ¥500
コメントをお書きください