週末の懐メロ108:ホワッツ・アップ/4ノンブロンズ

 

1992年リリース。

もう30年も経ったのか!

 

90年代指折りの名曲は、

懐メロというよりも現代に繋がる

フォーエバーヤングな歌。

そして聴く者の気持ちのテンションを上げる

フォーエバーロックな世界。

 

ちょっとユニセックスな雰囲気を漂わせる

女3人、男1人のユニークな編成。

「金髪じゃない4人」というバンド名は

ジョークと、反骨精神と、

まっとうな在り方からちょっと外れているという

屈折した思いが程よくブレンドされている。

 

(当時のアメリカ社会では、白人のなかでも

微妙なカーストがあって、

ノンブロンズーー金髪でないことは

劣等感を抱かざるを得なかったらしい)

 

そして、そんな彼女らのスピリットが

パワフルな魅力となって、

この曲に凝縮されているかのようだ。

 

♪25年生きてきたけど

まだ目的地に辿り着く希望を胸に 

あの大きな丘を上がっていこうとしているんだ

 

アタシは精一杯やるよ

どんな時でも諦めず

この社会の枠組みの中で頑張るよ

そして祈ってる

毎日ずっと祈ってる

世の中が大きく変わるように

 

もともと男社会に対する女の反抗の歌だが、

いま聴くと、あまり性別は関係ないように思える。

 

昔の25歳も、今の25歳も同じ様な思いを抱いている。

そして僕のように60歳を過ぎると、

きっとその希望の丘のてっぺんには

永遠に辿り着けないんだろうという諦観も入り混じる。

 

けど、それでもいいさ

死ぬまでその丘を登り続けようじゃないかと、

この歌詞の最後に足してみるといいのかもしれない。