今年のエンディング産業展は、時代の潮流に合わせて、
終活・相続というテーマがフィーチャーされていた。
終活という言葉の持つイメージ・意味合いが
どんどん膨らんでいる今、
葬儀・供養もその一環として捉えられるのかもしれない。
そんな中で目に留まったのが「nokosu」というブランドで、
自分史・遺言ムービーを製作する
ブルーオーシャンスターズという会社。
社名は華々しいが、代表の高塩博幸氏は、
とても親しみやすく、朴訥な印象の人である。
話を聴くと、彼はもと新幹線の運転士。
子どもの憧れの職業だが、
彼自身は映像の仕事をやりたかったのだという。
それで定年になる前に彼は会社を飛び出した。
きっかけは、先輩や義父の退職記念に
自分史映像を作ってあげて、とても喜ばれたこと。
そうだ!40年前と違って、
撮影機材も編集ソフトも、今なら用意するのは難しくない。
テレビ局や映像プロダクションに
就職しなくても自分でできる、
あの若い頃の夢が実現できる。
というわけで知り合いのディレクターについて
撮影・編集のノウハウを学び、
シナリオセンターに通って脚本の勉強もした。
人間、目標を持って突き進むと強い。
一昨年、会社を起業した高塩氏は、
北千住の東京芸術センターを拠点にして活動を始めた。
ただ、映像を作りますというだけじゃなく、
YouTuberも多い今、
自分のスマホで自分史動画を作って遺す
ノウハウを教えたり、
さまざまな映像コンテンツが必要とされる時代に合わせて、
柔軟な事業展開をしている。
面白い。
カッコいい。
彼自身が自分史というものを体現しているかのようだ。
今回はご家族も応援して出展することになった。
結構引き合いが多かったように見受けられるが、
良いクライアントにたくさん出逢えたのだろうか。
ブルーオーシャンスターズという社名には
「創意工夫を凝らして
競争のない世界で新しいものを創造する」
そして、
「高い位置で光り輝くお客さまへ、
新しいサービスを創造してお届けする」
という意味を込めているという。
ぜひ個人的に応援したいと思える会社である。
https://blueoceanstars.co.jp/
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