週末の懐メロ98:アイ・キャント・ハヴ・ユー/ イヴォンヌ・エリマン

 

先週に引き続き、世界的に大ヒットした

映画「サタデーナイトフィーバー」の挿入歌。

1978年リリース、全米シングルチャートで1位を記録した。

 

僕にとっては「恋のナイトフィーバー」や

「スティン・アライブ」よりも、

この曲が最もあの時代の空気をまとっているように思える。

 

歌手のイヴォンヌ・エリマンは、

ハワイ生まれの日系アメリカ人。

1971年にロックミュージカル

『ジーザス・クライスト・スーパースター』

さらに1973年の同作の映画でも

マグダラのマリア役を演じて人気を得た女優でもある。

 

若い頃はこもように日本人っぽい顔をしていたが、

その後は貫禄がついてポリネシアンらしくなった。

 

 

大好きなこの曲、惜しいと思うのは

もっと気の利いた邦題が付けられなかったのかということ。

「アイ・キャント・ハヴ・ユー」では

味もないし、平凡でインパクトに欠ける。

 

「サタデーナイトフィーバー」には

「愛はきらめきの中に」なんて

素晴らしい邦題もあったのに。

(原題:How Deep is your Love)

 

こちらの原題は「あなたがいないと」という意味なので、

いくらでも考えられそうなものだが、

なんで日本のレコード会社は、

頭の「If」を取るだけという中途半端な手抜きをしたのか、

いまだに謎である。

 

 

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