過去にブログやSNSで書いたエッセイを
編集・リライトして電子書籍にしている。
今度の新刊「赤ちゃんはなぜかわいいのだ?」は、
子どもがテーマ。
その編集をしていたら
子ども時代に見た「ウルトラQ」がらみのネタが
3本もあった。
そう言えば、この間も5年くらい前に書いた
「2020年の挑戦への挑戦」を引用されてくれと
リクエストが来たのでOKした。
(この記事はエッセイ集:生きる
「酒タバコやめて100まで生きたバカ」に収録)。
ウルトラQは、のちのウルトラマン、ウルトラセブンなど、
ウルトラシリーズの元祖である。
製作・放送はなんと1966年。
その後のヒーローものにはさして執着心はないが、
Qはべつもの。
6歳の時、僕はいったい何を見たのだろう?
といまだに考える。
Qの記憶は素晴らしく鮮明で、
深読みさせられるマテリアルが
たくさん埋蔵されているので、
いまだに頭の中で、それぞれのエピソードが、
進化・深化を続けている。
そのQの中で活躍していた紅一点が
桜井浩子さん演じる「ユリちゃん」である。
桜井さんは、この後のウルトラマンに出てくる
科学特捜隊のフジ・アキコ隊員のほうが有名かもしれない。
「ユリちゃん」こと江戸川百合子は、
新聞社の女性カメラマンで、
ほかのふたりの男性とトリオの主人公で、
怪獣や怪事件に立ち向かっていた。
この時代、特撮やアニメ番組に出てくる
若い大人の女性は、なぜかカメラマンが多かった。
「スーパージェッター」のカオルさんとか。
まだ職場が男だらけだった時代、
カメラ片手に颯爽と駆け回るおねえさんは
子ども心にカッコよくて、胸がときめいた。
しかもユリちゃんはただ写真を撮るだけでなく、
知的でユーモアがあって勇敢で優しかった。
時にとんでもない悲劇にも見舞われた。
そのユリちゃん、そしてフジ・アキコ隊員を演じていた
桜井浩子さんの記事を先日読んだが
とても面白くて、こころ動かされた。
怪獣もののイメージがついてしまって、
その後の女優業は苦労したのではないかと思うが、
今になって、その半世紀以上前のキャリアが
燦然と輝いている。
彼女は現在、ウルトラ関係のコーディネーター業を
やっていて、今回の「シン・ウルトラン」でも、
裏方でいろいろ活躍していたようだ。
僕が6歳の時におねえさんだったのだから、
それなりのお齢だが、
この明るさ・元気さは素晴らしい。
こうなるともう生涯現役確定。
ユリちゃんファンも、フジ隊員ファンも
死ぬまでついていく。
いつまでもウルトラの女神でいてほしい。
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