潮騒の音楽を楽しむための海

 

今日は久しぶりに江ノ電に乗って湘南の海へ。

おそらく江ノ電に乗るのは5~6年ぶり。

駅も電車もすっかりきれいになっている。

 

遊びじゃなくて仕事――お寺の取材で行ったのだが、

七里ガ浜の住宅地を歩くと潮騒がロマンチックに響く。

でも、砂浜に降りてみると、あまりきれいではない。

 

東京に来た頃から、季節を問わず、友だちと騒ぎに来たり、

女の子とデートしに来たり、

子どもを連れて遊びに来た湘南。

でも、もうここで遊びたいとか泳ぎたいとは思わないなぁ。

 

むかしはご多聞に漏れず、

湘南のイメージに憧れていた。

けれども還暦を過ぎると、その魔法も解ける。

サーフィンやマリンスポーツを楽しむわけでもなし、

もともと僕はそんなに海が好きな人間ではないのだ。

 

潮騒の音楽を楽しむもの。

遠くから眺めるもの。

イメージを楽しむもの。

これから自分にとっての海は

そういうものでいいと思う。

今日はそのことを再確認した感じ。

 

おまけ情報:

このあたりのスポーツ振興会の会長をやっている、

取材先のお寺の住職は、

ちょっとだけサーフィンをやってたそうだ。

 

ところが、このあたりは中級者以上限定で、

初心者はダメという暗黙のルールがあるそうだ。

だから彼は目の前に海があるのに

ここではサーフィンができず、

わざわざ江の島のほうまで行ってたとか。

 

では、残り少ない夏をしっかりお楽しみください。