オリジナルはもちろん、1969年のビートルズ。
それを上々颱風(シャンシャンタイフーン)が
独自のアレンジで1991年にリリースした。
過去50年あまり、この偉大な楽曲に魅了されて
数多のミュージシャンがカバーしてきたが、
あまりに孤高過ぎて、
誰もその美しさの半分すら表現できない。
当の作曲者のポール・マッカートニー自身の歌・演奏すら
あんまりいいと思わない。
マッカートニーひとりでは駄目なのだ。
あの時代、ほとんど解散状態だったビートルズ。
それでもあの4人が揃っていたからこそ編み出せた
最後のマジック。
それが「レット・イット・ビー」なのだ。
しかし唯一、まったくベクトルは違うけど、
原曲と同等レベルの感動を味わえるカバーがある。
それがこの上々颱風の
自称「ちゃんちきミュージック」の演奏だ。
「三線バンジョー」を中心に、
パーカッション、ベース、キーボードのほか、
いろんな和楽器や民族楽器、
そして女性二人のツインボーカル。
琉球音階などアジア民謡、レゲエなどのエッセンスを
取り入れたお祭りビートの「レット・イット・ビー」は、
原曲をリスペクトしながら、見事なアレンジに成功。
もし凹んでいたら人にぜひ聴いてほしい、
涙が出るほど元気になる音楽だ。
1年前に紹介した金沢明子の「イエローサブマリン音頭」
(大滝詠一:編曲、松本隆:訳詞)もそうだが、
思いがけないことにビートルズナンバーって、
日本のお祭りとめっちゃ相性がいいのだ。
もしかしたら探せば、他にもあるかも。
カバーするならぜひ挑戦してみてください。
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