しのぶば:オンライン「偲ぶ会」「お別れ会」のプロデュース

 

先週取材した「しのぶば」の記事原稿を書いている。

オンラインの「偲ぶ会・お別れ会」を

プロデュースする事業で、

博報堂の社内ベンチャー企業として1年前にスタートした。

 

葬式を行うのは、原則、血のつながりのある

遺族しか許されないが、

「偲ぶ会」「お別れ会」は友人や仲間でもできる。

 

最近はコロナの影響もあり、

家族葬が主流となっているため、

いつの間にか彼(彼女)は死んでいた、

と後から家族に知らされることも少なくない。

 

遺族は見送り、弔う責任がある。

葬式で外部の者に気を遣うのは大変な負担だ。

しかたがなかったのだ。

おれはちょっと一時期だけ、

あいつと仲良くしていただけなのだから。

 

と、なんとなく納得する。

 

でも、おれとあいつの関係ってなんだったのか?

おれはあいつの人生の中でどんな意味を持っていたのか?

あいつはおれの中でどんな存在だったのか?

 

釈然としない思いを抱いたまま時は過ぎていき、

結局、大事だと思っていたことはうやむやになってしまう。

それが自分の人生にとって

小さくない損失であることにも気が付かない。

 

「しのぶば」は、そんな時にオンラインを利用して、

みんなを集めてお別れ会をやってみたら・・・

というニーズを狙って誕生したサービスだ。

 

じつはそれだけでなく、この事業には

社会的にもっと深い意味合いがあり、

日本人の供養の在り方を変えるほどの

ポテンシャルがあるのではと非常に興味を抱いている。

 

ただ、未だ記事にしてないし、長くなるので

今日はそこは伏せておく。

 

今年になってからぐんと実績が伸び、

アクセス数も上がっているという。

もし、上記のような思いを抱いている人がいて、

関心があればちょっと覗いてみるといいだろう。

 

料金もホテルなどで開く従来のお別れ会などと違って、

とてもリーズナブルなので、

気軽に企画し、相談もできると思う。

関連コンテンツの作成など、クリエイティブな部分は、

「さすが博報堂」と言えるクオリティである。