コロナ禍の今では考えられないほど、
華やかで感動的だった西城秀樹さんの葬儀から4年が経つ。
僕は特別な思いなどなく、
たまたま仕事で青山葬儀所へ出向いたのだが、
全国から集まった1万人を超える
ファンの思念みたいなものが
広い葬儀場に渦巻いていて、本当に圧倒された。
葬儀も最初から最後まで素晴らしいものだった。
ご家族の協力と関係者の努力の賜物だろう。
最近、好きだったミュージシャンの訃報を知り、
数日、気分がすぐれなかった。
もちろん友人・知人でもなく、
ただ昔、よくレコードを聴いていただけなのだが、
けっこうな喪失感に襲われた。
あの時、わざわざ地方から電車に乗って、
自分のダンナまで付き合わせて
集まって来た人たちの気持ちがよくわかる。
ちょっと前に「ヴィーズ・プリズマ」という
メタバースのお墓の開発を行っている会社を取材したが、
数年前からインターネット上では
亡くなったスター、アイドル、ミュージシャンなどを偲ぶ
コミュニュティをよく見かけるようになった。
西城さんについてのコミュニュティも複数あるようで、
生前の映像を見たり、音源を聴いたりして
ファンになったいう人も珍しくない。
メタバースに何らかの墓碑があって
想いを共有する人たちが
いつでもそこにアクセスできるのであれば、
亡きスターは永遠に生きることになるのだろう。
もうそういう時代になっている。
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