時々、図書館で子どもの本のコーナーを
ブラブラするのだが、
トーベ・ヤンソンのムーミン全集全9巻の新版が
3年前に講談社から出されていたのを発見し、
1冊ずつ読んでいる。
装丁も新しく、表紙のイラストもなかなかお洒落な本だ。
日本でムーミンというと、
そうしても1969年と72年、
東京ムービー➡虫プロで制作され、
フジテレビで放送されていたアニメのイメージが強く、
「ねえムーミンこっちむいて」という主題歌が
頭にこびりついていて腹立たしかった。
僕はあの可愛しい丸っこいカバみたいな
ムーミンが出てくるメルヘンアニメが大嫌いで、
妹が見ているとよくディスっていた憶えがる。
その後、おとなになって「ムーミンやばい」という話を
あちこちで聞いて、そのうち読もうと思っていて、
62になった今年、初めてまともに読んでみた。
これは面白い!
トーベ・ヤンソン天才!
今まで無視しててごめんなさい
と思ってしまった。
もちろん、カテゴリーわけすれば、
メルヘン、ファンタジーの部類に間違いないが、
めちゃくちゃ詩的で深読みできる寓話になっている。
心理学的な要素や、ある意味、オカルトというか、
スプリチュアルな要素も入っていて、
僕たちの人生や僕たちを取り巻く世界について
いろいろ考えられる、かなり質の高い文学だ。
ちなみにトーベ・ヤンソンは
日本のアニメになったムーミンを見て激怒したらしい。
さもありなん。
僕が子どもの頃のフジテレビは
「母と子のフジテレビ」がキャッチフレーズだったし、
放送枠は「カルピス親子劇場」だったので、
ああなるのもやむを得なかったか。
今の日本のアニメなら、
もっとヤンソンの原作をリスペクトした、
エッジが立った「やばいムーミン」をやてくれそうだが、
そんな企画はないのかな。
ムーミンのことはちょくちょく書いていこうと思います。
また、9巻全部読み終えたら、
何年か前に飯能に出来たムーミンのテーマパークにも
行って見ようかなと思ってます。
コメントをお書きください