昭和最強のおやつベビーラーメン

 

ブログ内で昨年来、大人気の

「トノサマラーメン」の記事には

やたらとコメントが入る。

昨日来ていたのは、こんなの。

推察するに、僕よりちょっと年上の人か。

 

“私の子供時代はインスタントラーメンといえば、

トノサマラーメンだったから良く食べていた、

そして生まれ育った地元には「松田食品」という

小さなインスタントラーメンの会社があって

大きな袋にインスタントラーメンの破片?

を詰めて売っていた。

後のベビースターラーメンである。

おやつとして毎日のように食べていたな。”

 

「松田食品」とは、

あの「ベビースターラーメン」を作っている

「おやつカンパニー」。

調べてみると、本社は三重県津市にある。

 

商品として発売されたのは1959(昭和34)年。

僕が生まれる前のことだ。

その頃の商品名は「ベビーラーメン」で、

中国人の女の子みたいな初代キャラが、

どんぶり持って「へい、おまち~」

といった感じのパッケージだった。

 

もちろん僕も子どもの頃、食べていた。

とういうか、大好物でかなりのヘビーユーザーだった。

チキンラーメンみたいに麵自体に味が付いてて、

めっちゃおいしかった。

小さな袋とは言え、子どものおやつとしては

十分ボリューミーで、おなかもふくれる。

しかも10円玉1個で買えるという

最高のコストパフォーマンス!

 

友だちと、あるいはひとりで、

あのクズみたいなラーメンを

指でつまんで、あるいは手のひらに広げて、

ポリポリかじるのは至福のひと時。

まさに昭和最強のおやつだった。

 

インスタントラーメンの破片から生まれたということは

テレビ番組だか何かで聞いたことがある。

そうか、地元では最初、

大きな袋に詰めて売っていたんだね。

 

「もったない精神」から誕生した

副産物がヒット商品になり、会社の顔になり、

ついに社名もそっちに合わせて変えてしまった。

アイディアは宝なり。

あなたや僕も仕事をやってて、

「こんなもの、いらねー」と

ポイ捨てしているモノや情報の中に

磨けば光るダイヤモンドの原石が紛れているかもしれない。

 

そういえば1か月ほど前だが、

義母とスーパーに行ったら

なぜか「ベビースターラーメン」が

ズラッと陳列してあった。

パッケージは2017年に3代目キャラクターに代わっていて、

「ホシオくん」というらしい。

 

義母がこのホシオくんを見て、

目をハートにして「かわいい、ほしい」と言うので

一袋買って帰ったが、

家に着くと「なにそれ?」と言って見向きもしない。

 

店内のレイアウトで素敵なものに見えたのだろう、。

認知症だし、よくあることなので

半分以上こうなることは織り込み済み。

 

というわけで自分で食べた。

さすがに子どもの頃のような感動はもう得られないが、

ストレスが上がってきたときに、

ポリポリかじるのにはいい。

柿の種みたいにピーナッツと混ぜて、

ビールのつまみにするという人もいるようだ。

気が向いたらまた食べよう。