いまやカップラーメンにもなり、
全国的にその名を知られるようになった
「勝浦タンタンメン」。
千葉・勝浦市のはずれにある「江ざわ」は、
この勝浦タンタンメン発祥の店。
店内には堂々と「元祖・担々麺」の暖簾が。
今日、取材で訪れた勝浦の海を臨むお寺の住職は、
地域の一員として、10年余り前、B-1グランプリに出場。
「勝浦タンタンメン」のプロモーション活動に
携わった一人だ。
彼には3年前にも取材して、今回2回目。
地元・勝浦のためにすごくがんばっている。
3時間余りの取材の後、
いっしょに遅い昼飯に「江ざわ」に連れて行ってもらった。
彼のおススメの「上担々麺」は、ひき肉たっぷりで、
辛くてコクがあって、めっちゃうまくて、
「さすが元祖」と唸る味。
今日は天気も悪く、時間もおそかったせいか空いていたが、
いつもお昼時は小さな店に長蛇の列ができるという。
「勝タン」で盛り上がる勝浦!
と思いきや、かつての漁港・朝市の賑わいは
もはや昭和の昔ばなし。
現在、過疎化、空き家問題がかなり深刻化しており、
危機的な状況になっているという。
アラフォーの住職はそんな状況のなか、
地域の人たちや行政に頼りにされ奮闘中。
様々な試みに挑戦している。
過疎化する地域を盛り上げるには、
かつて地域のコミュニティのおへそとなっていた
お寺の復活がカギだ。
てな話を勝タン食べながら話した。
昭和時代の「坊主丸儲け」の所業が祟って、
儲けてたお手はみんなにそっぽを向かれるいうになった。
それを継いだ彼のような30代・40代の地方の住職は、
そういう意味でははずれくじを引いている。
檀家制度も崩壊し、納得できない寄付・お布施は
認められない時代になって、
彼らのように逆境でがんばっている若い坊さんには
微力ながら力になりたいと思う。
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