「こんなものがあったのか!お宝発見」と、
びっくりしたのが、
1979年、BBCで放送されたケイト・ブッシュの
クリスマススペシャル番組。
1977年「嵐が丘」の衝撃のデビュー後、
1980年にサードアルバム「魔物語」を出す前までの
ケイト・ブッシュは、
楽曲の素晴らしさもさることながら
ダンス&パントマイムを取り入れ、演劇的に構成した
ユニークなライブパフォーマンスが評判だった。
僕も80年代半ばにリリースされた
ロンドン・ハマースミスオデオンでのライブを
それこそ擦り切れるまで(当時はVHビデオテープ)
観ていた。
この映像はそのスタジオ版ミニライブといった趣で、
当時の新曲と未発表曲を中心に、10曲を披露している。
(プラス、ピーター・ガブリエルがゲストとして
1曲歌っている)
収録曲
①バイオリン 00:29
②ブルーのシンフォニー 04:44
③ゼム・ヘヴィ・ピープル 08:20
④ヒア・カムズ・ザ・フラッド(ピーター・ガブリエル)T 13:22
⑤酔いどれワルツ 17:02
⑥ディセンバー・ウィル・ビー・マジック・アゲイン 19:43
⓻ウエディング・リスト 23:35
⑧アナザー・デイ(ガブリエルとのデュエット) 28:05
⑨エジプト 31:41
⑩少年の瞳を持った男 36:21
⑪車輪がすべる 39:24
名曲中の名曲「嵐が丘」や「ライオンハート」がないのは、
いささか残念だが、その代り、「酔いどれワルツ」と
クリスマスソングの
「ディセンバー・ウィル・ビー・マジック・アゲイン」
を歌っているのは嬉しい。
(「嵐が丘」はエンドロールのバックにちょっと流れる)
どちらもアルバム未収録曲で、
特に「酔いどれワルツ」のパフォーマンスは、
この番組以外でやっていないのではないかと思われる。
この中では、「ローリング・ザ・ボール」と歌って、
日本の時計のコマーシャルでも使われた
「ゼム・ヘヴィ・ピープル」と
彼女が髭を生やした酔っぱらいのおっさんを演じている
「酔いどれワルツ」が、
ユーモラスでキュートで最高に楽しく、
この時代のケイト・ブッシュの魅力を堪能できる。
彼女の演劇的な嗜好を反映して、
曲と曲の間の繋ぎにも、
サティの「ジムノペティ」がかかったり、
ゲストをアカペラコーラスで紹介したり、
映像の中から抜け出してきて次の歌に入る、といった
面白い演出もされている。
改めて、ケイト・ブッシュは永遠の恋人。
あなたも素敵な音楽とともに、
楽しいクリスマスをお過ごしください。
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本日12月23日(木)17:00~12月26日(日)16:59
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