1978年リリースの全米ナンバー1ディスコソング。
そして女ベースと女ギターの最高峰。
いわゆるディスコミュージックって踊ってなんぼ。
音楽としてはそんなに熱心に聴いてなかった.
ところが、この曲は別格。
レコード買って聴きまくっていた。
女だてらに、なんて言っちゃ怒られるが、
演奏に秀でた女性ミュージシャンが
まだ少なかったこの時代、
このジャニス・マリー・ジョンソンのベースと、
ヘイゼル・ペインのギターの腕前は圧巻だった。
もちろん40年以上たった今聴いても
エッジ立ちまくりで超ヤバい。
ジャニスのベースは熱いため息。
エロチックにからむヘイゼルのギター。
そして二人の歌声は
甘く切ない蜜の味のよう。
なんて、昭和おやじが書くようなコピーが
レコードジャケットに刷り込まれていたが、
(実際、レコード会社の昭和おやじが
書いていたんだろうけど)
確かにエロっぽさとうねりまくりのグルーヴ感は
ハンパなくカッコいい。
バックのドラムとキーボードもキレまくってて、
ジャズ、ソウル、ファンクのエッセンスが
見事にミックスアップ。
数多のディスコソングと一線を画す
不死身のダンスナンバーだ。
そして、わが胸にはまだ10代だった
70年代終わりのゆらめく夜が鮮烈によみがえる。
音楽エッセイ集
ポップミュージックをこよなく愛した
僕らの時代の妄想力
4週連続無料キャンペーン
第2回:9月18日(土)16:00~20日(月)15:59
収録33編
●八王子・冨士森公園のスローバラード駐車場で、ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力について考える
●アーティストたちの前に扉が開いていた
●21世紀のビートルズ伝説
●藤圭子と宇多田ヒカルの歌う力の遺伝子について
●ヘイ・ジュード:ジョンとポールの別れの歌
●阿久悠の作詞入門
●余命9ヵ月のピアニスト
●ローリング・ストーンズと新選組の相似点について
●キング・クリムゾンの伝説と21世紀版「風に語りて」
●プログレッシヴ・ロックスターの死①:ジョン・ウエットンの訃報、そしてロンドンの寿司
●プログレッシヴ・ロックスターの死②:キース・エマーソンの尊厳死(1周忌に捧ぐ)
●勝手にビートルズ・ベストテン
●中学生時代の「エリナ・リグビー」の衝撃と和訳演奏
●純情ストーカー男と純心DV願望女の昭和歌謡
●人間は幸せに慣れると、幸せであることを忘れてしまう
●義弟のアナログレコードと帰ってきたカレン・カーペンター
●いちご畑で抱きしめて
●ダイヤモンドをつけたルーシーとの別れとジュリアンの心の修復作業
●抹消された20世紀パンクと想像力の中で生きる19世紀型スチームパンク
●悲しいことなんてぶっとばすロックンロールバンドのモンキービジネス
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●見捨てられた恋人のようだったアナログレコードが、 なぜ絶滅の淵から回帰したのか?
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●だいじょうぶです、なすがままになさい
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