「キャン・ザ・キャン」「48クラッシュ」
「悪魔とドライブ」に続く真打。
スージー。クアトロ、1974年の大ヒット曲。
レザーのジャンプスーツに身を包み、
ベースを弾いてシャウトする
ロックンロールねえちゃんは、ぶちカッコよかった。
彼女が弾くベースはやたらでかく見えたが、
べつにベースがでかいわけじゃなくて、
彼女が小柄だったのだ。
あんまりグラマーでお色気出しまくりじゃなくて、
ちょっと小さくて可愛いところも、
アイドルチックで日本人にウケた。
それまで女性のミュージシャンが弾く楽器といえば、
ギターやピアノ(キーボード)で、
少なくともメジャーになった人で
ベースというのはいなかった。
その点でもクアトロは斬新だった。
彼女が人気になって以降、
急にベ-スが女をカッコよく見せるアイテムになり、
実際に弾かなくてもベースを抱えた
女性アイドルがレコードのジャケットや
雑誌のグラビアを飾っていた記憶がある。
音楽雑誌で「なぜあなたはベースを弾くんですか?」
というインタビューに対する
彼女の答が忘れられない。
「ギターは頭にガンガン響くのよ。
ドラムはお尻にボンボンくるわ。
ベースはね、股間にビンビン来るのよ」
ひえー、そうなの!と、
中学生だった僕はそれを読んで、ぶっとんでしまった。
ロックの女王、面目躍如。
この名ゼリフとともにスージー・クアトロは
永遠のアイドルになった。
アイドルと言えば、
かつての歌謡アイドル・榊原郁恵の「夏のお嬢さん」
(♪アイスクリーム、ユースクリームと歌う曲)は、
この「ワイルドワン」のパクリだと言われている。
試しに聴いてみたら、パクリとまではいわないけど、
おいしいところはいただいてます、という感じ。
興味のある人は聴き比べてみてください。
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