昨日は新しいDX本のミーティングをやっていて、
「日本人はデジタルに心を求めている」という話が出た。
どういうことかと言うと、
海外製のデジタルツールは数字でバサッと切るという
思想をもとに作られている。
すごく大雑把に言うと、
売上に繋がらない顧客・取引先はいらない。
関係を断ってしまえというクールなメッセージが
機械から投げかけられてくるわけである。
日本人はお客様とのやり取りを共有しましょうとか、
より暖かくサービスをするために活用したいとか、
めんどくさいことを言い出すので、
そのまま海外製品・システムを仕入れてくると、
日本の文化に合わないことがままあるという。
どっちがいいのか悪いのか、よくわからない。
ビジネスなんだから、お金を稼いでいるんだから、
情的な部分は他のところで補完すればいい。
というのが欧米式なのだろう。
それはそれで正論だと思う。
なんで機械に心だの感情だのの類を持たせなくてはならないのか。
そんなことをやっているからガラパゴス化し、
世界の潮流から取り残されていくのだ。
でもね、これからのデジタル時代、
そうした日本人の感性は大事な付加価値に
なり得る可能性もある。
「ヒューマンなAIです」
「愛のある機械です」
「ぬくもりのあるロボットです」
そんなキャッチコピーは日本製デジタルによく似合う。
そういった日本人的感性さえも数値化。データ化出来たら
それはそれで面白い気がする。
ちなみにDX(デジタルトランスフォーメーション)とは、
単にITツールを取り入れるとか、
仕事で使うシステムをデジタル化するということではない。
仕事に関わるあらゆるデータを活用し、
企業文化を変えて、それぞれの会社ならではの
新しいビジネスの形を想像することである。
世界中がデジタル化される時代に向けて、
日本ならではの独自のユニークなDXが発展するといい。
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