コブシの白い花が咲くと春のプロローグという感じがする。
今日は天気も良く暖かくなって、川沿いを散歩すると、
花、鳥、子ども群団、ワンコたちがわらわらと湧いていた。
これは義母が大好きな風景だ。
部屋の中にいても「今日は面白そうだ」ということが
感じ取れるらしく、午前と午後、2回、
長い散歩に連れ出さなくてはならなくなった。
おかげでマイペースが乱され、仕事はさっぱり捗らなかった。
しかし義母は、感じることが最も大切であり、
自分が「いいね」と感じたもの、好きなものが
自分の生きる基本だということを教えてくれる。
認知症の人はそういう点がとってもピュアである。
自分にとって自分らしい生き方はどんなものかは、
じつは誰もがとっくの昔に知っている。
けれども、いろんな人の価値観や
社会の要請、国の要請、会社の要請、
家族の要請などによって、
自分の大事でない「大事なもの」を
世のため、人のためだという大義のもとに
お仕着せられているのだ。
情報化社会で情報がいっぱいあるのはいいけど。
自分に不要な情報で脳をいっぱいにしてしまうと、
人は簡単におかしくなる。
緊急事態宣言がなかなか解除されないが、
ちょっと近所を散歩して、外の空気を吸って
一度、頭をカラにして
新しい季節を感じた方がいいと思う。
自分にとって本当に大事なものを大事にして生きたい。
おりべまこと電子書籍
昭和エッセイ集:
昭和96年の思い出ピクニック
ASIN: B08WR79ZCR ¥318
アイドル、マンガ、オカルト、オリンピック、新聞配達、家族、そして戦争――昭和には愛すべきもの、憎むべきもののすべてがあった。
2021年=令和3年=昭和96年になった今でも、僕たちは昭和の物語から離れられない。海を埋めたて、山を切り開き、明日へ向かって進んだ果てに
見つけたものは何だったのか?
みんなが愛して憎んで生きた時代を1960(昭和35)年生まれの著者が探検する面白まじめエッセイ集。ブログ「DAIHON屋のネタ帳」から30篇を厳選・リライト。
もくじ
・西城秀樹さんのお葬式:青春の同窓会
・ちびまる子ちゃんとサザエさんはいつまで続くのか?
・昭和オカルト大百科
・新聞少年絶滅?物語
・死者との対話:父の昭和物語
・社会全体の児童虐待と「晴れた空」
・東京ブラックホールⅡ:「老いた東京」は美しいか?
・さらばショーケン:カッコ悪いカッコよさを体現した1970年代のヒーロー
・さらば平成――みんなが昭和に帰りたがった30年
・永遠の昭和 明日のための1960年代・70年代 ほか
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