春の声と母の入院

 

春が来るのを知らせに来たかのように、

公園にやたらと鳥が増えた。

冬から春へ移り変わる季節は生の匂いと死の匂いが

入り混じっていて、心惹かれる。

 

名古屋にいる実母は入院したと聞いた。

こちらは義母と逆で、頭は結構しっかりしているが、

足が萎えている。

おそらくこの入院でもう動けなくなるのではないかと思う。

 

このご時世なので、面倒を見ている妹から

お見舞いには行けないと聞いた。

直接病院に電話してゴネたが、

やっぱり緊急事態が出ている間は駄目だと言われた。

この10年ほど、割と頻繁に帰省して

話をしていたので、特に思い残すことはないが、

最期はやっぱりあっておきたいなと思う。

 

緊急事態宣言は2月末で解かれるような気がする。

3月まで生きていてくれたらいいなと思う。