「さっき、息子が来ていたはずだけど・・・」
「え、息子?」
最近、認知症の義母の頭の中に
息子が登場するようになった。
彼女には息子はいない。
一応、僕と義妹の夫が「義理の息子」ということになるが、
どうやらそれとは違うようだ。
正月にうちの息子(彼女の孫)が遊びに来ていたので、
彼のイメージが残っているのかも知れない。
それを材料にして架空の息子を創作してくるところは、
なかなかクリエイティブだ。
義母の脳内にはいろんな家族が登場する。
その多くは過去一緒に暮らした人たちで、
時々、彼女のところに遊びに来たりする。
それも夫や兄、父母などが
あれこれ役割を変えてかわるがわる登場したり、
飼ったことのないペットのイヌやネコが登場したり、
お菓子の空き箱を子どもの娘たちが取り合ったりする。
それを実の娘であるカミさんがあきれて
その話を聞いていたりする。
僕たちと一緒に暮らし始めた当初は、
自分の年齢を結婚前の20代前半あたりに設定していたようだが、
今では時々、母親としての設定も入ってくるので、
その時々によって縦横無尽にエイジトラベルしているようだ。
ちなみに幻の息子は今年になっては初登場したキャラである。
「今日はいないよ」と言うと、
「そうかぁ、会いたかったのになぁ」と言って
部屋に引っ込んでいった。
実際にははいないけど、息子のいる人生もあり得たかもね。
たとえ架空でも、いろんな家族がいて、
いろんなストーリーがあると楽しいね。
Amazon Kindle 電子書籍新刊
「ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力」
ビートルズをきっかけにロックが劇的に進化し、ポップミュージックが世界を覆った時代.僕たちのイマジネーションは 音楽からどれだけの影響を受け、どんな変態を遂げたのか。心の財産となったあの時代の夢と歌を考察する、おりべまことの音楽エッセイ集。ブログ「DAIHON屋のネタ帳」より33編を厳選・リライト。
ASIN: B08SKGH8BV ¥311
●アクセス
https://www.amazon.co.jp/ から上記コードナンバー、
または「おりべまこと」、または書籍名を入れてアクセス。
●スマホやタブレットで読める:Kindle無料アプリ
https://www.amazon.co.jp/gp/digital/fiona/kcp-landing-page
●Kindle unlimited 1ヶ月¥980で読み放題
https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/hz/subscribe/ku?shoppingPortalEnabled=true&shoppingPortalEnabled=true
もくじ
●八王子・冨士森公園のスローバラード駐車場で、ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力について考える
●アーティストたちの前に扉が開いていた
●21世紀のビートルズ伝説
●藤圭子と宇多田ヒカルの歌う力の遺伝子について
●ヘイ・ジュード:ジョンとポールの別れの歌 ほか
コメントをお書きください