電子書籍の新刊「ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力」の挿絵(挿入画像)をフリー画像で探していたら、
高畠華宵(たかばたけ・かしょう)という画家の描いたビクターレコードの広告ポスターを見つけた。
1930年の作品。昭和5年。
自分の両親が生まれて間もない時代のものだ。
高畠華宵は大正ロマン+デカダンスの画家として知られた人で、広告や雑誌で美人・美少年・美少女を描いており、
竹久夢二などとともに、
当時の少年少女の間で絶大な人気を博していたという。
言われてみれば、
父親が持っていた「少年倶楽部」などの雑誌(復刻版)でも
、小説の挿絵(だったこと)で目にしたことがある。
それだけでなく、割と最近の本の表紙や
演劇のチラシ・ポスターなどでも使われていた気がする。
幾多の美女・美少女・美少年を描き続けたが、特定のモデルはおらず、本人も色恋沙汰にはまったく縁がなかったらしく、生涯独身だったという。
面白いのは、縁談を勧められたとき、「私には絵の中の女たちがいますから」と切り返したというエピソード。
現代の二次元コンプレックスのオタク君の先駆けのような人だ。
ちなみに「鬼滅の刃」も大正時代の物語。
アニメではアクションが強調されているのでよくわからないが、
原作の絵柄を見ると、この高畠華宵をはじめとする
大正から昭和初期のロマン画の影響を
若干受けているのかなと感じる。
1月11日(月) 発売予定
AmazonKindle電子書籍・おりべまことエッセイ集
「ポップミュージックをこよなく愛した
僕らの時代の妄想力」
ビートルズをきっかけにロックが劇的に進化し、
ポップミュージックが世界を覆った時代、
僕たちのイマジネーションはドんな影響を受け、
どんな変態を遂げたのか。あの時代の夢を考察するエッセイ集。
●八王子・冨士森公園のスローバラード駐車場で、ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力について考える
●21世紀のビートルズ伝説
●藤圭子と宇多田ヒカルの歌う力の遺伝子について
●キング・クリムゾンの伝説と21世紀版「風に語りて」
●森田童子の思い出:1970年代 ぼくたちの子守唄 ほか
ブログ「DAIHON屋のネタ帳」より33編を厳選・リライト。
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