臨済宗青年僧の会のオンライン講座
「ジブリと禅の生き方問答」の原稿を書き上げた。
ジブリのプロデューサー・鈴木敏夫氏と、
世田谷区の龍雲寺の住職で禅僧、
そして、ジブリ映画の大ファンである細川晋輔師の対談である。
この和尚さんはもう40過ぎだが、ちょうど彼が子どものときからジブリの歴史が始まっている。子どもの時からジブリ映画を観て育ってきた人も、すでに中年なのだ。
そうしたことを意識してか、鈴木氏は
長くいろんな人に見てもらいたい、
作品をのちの時代に残していきたい――
という思いを込めて「常識の範囲内で」
というコメントをつけて、
静止画の無償提供を始めた。
最初は「千と千尋の神隠し」など5作品だったが、
今日ジブリのサイトを見たらどどっと増えていて、
「トトロ」「魔女の宅急便」「もののけ姫」など、
大半の作品が対象になっている。
なってないのは「ナウシカ」「ラピュタ」
「火垂るの墓」ぐらいか。
鈴木氏は書作権でガチガチに固めてしまったら、
いずれ作品は忘れられてしまうかも知れないと危惧している。
未来永劫、不動の人気を保っていくかに見えるジブリ映画とて、
そうならないとは限らない。
もちろん、ヒット作を連発し、
十分な資産を持っているからこそ
できることなのかも知れないが。
こうしたジブリの英断は今後、いろんなコンテンツの
著作権と作品の永続性に関する考え方に
一石を投じることになるだろう。
「いたちのいのち」
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