「いたちのいのち」ASIN: B08P8WSRVB
12月4日(金)17:00~12月7日(月)16:59
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●あらすじ
カナコは10歳。小学4年生。
一人娘の子育てに悩まされながら、生活を支えるのに忙しい母親のマヨと二人暮らしをしている。
しかしもう一人、というか一匹、いっしょに暮らす同居者がいる。その名は「イタチ」。ペットのフェレットだ。学校でも家でも口をきかないカナコにとって、イタチは唯一、心を開いて話ができる親友であり家族だ。
国語の授業で、その大好きなイタチのことを作文に書いたら、
担任のあかり先生が目にとめ、
「すごくいいので、コンクールに出しましょう」と言ってきた。
そんなつもりじゃなかったのにと、内気なカナコは困惑し、
先生に激しく抵抗する。
しかし、母と先生と関わる中で、カナコはだんだん変わり始める。それをイタチは察知していた。彼女が3歳の時からずっと一緒に暮らしてきたイタチは、地球に生まれて間もないころから、自分がカナコに必要な存在だとわかっていた。
彼は天国にいた時の記憶を持っている。
天使だったイタチは、もともと人間として地球に生まれることを望んでいたのだが、生き物としての命を与え、地球に送る〈地球いきもの派遣センター〉の手続き上のミスによって
人間になるのを諦めた。
その代わりにフェレットとして
ワンサイクルの命をまっとうすることになったのだ。
子どもからちょっとおとなに変わっていくカナコと、
そのそばで天使の目を持ったまま生きるフェレットのイタチ。
それぞれの視点から代わる代わる、日常生活とその中で起こる事件の数々、そして、ふたりの別れまでのストーリーを描く。
なお、表紙イラストは
漫画家・イラストレーターの麻乃真純さんが制作。
「パートナー 進め!ソラ」「ほっと・ペットクリニック」「あしたはハッピードッグ」「母のバッカス」「いぬの先生」など、動物ものの作品を多数発表している。
目次
1.カナコ、イタチに起こされる
2.イタチ、マヨさんは起こさない
3.カナコ、朝からあかり先生に呼び出される
4.イタチ、カナコと出会ったときの話をする
5.カナコ、あかり先生に作文を読まれる
6.イタチ、自分がほんとうはどこから来たかを話す
7.カナコ、虹を超えてイタチの秘密を知る
8.イタチ、フェレットの習性について研究する
9.カナコ、あかり先生に長い宿題を出される
10.イタチ、全自動洗濯機の中でグルグル回る
11.カナコ、自分のことを作文に書く
12.イタチ、動物病院で天日干しの夢を見る
13.カナコ、雨ふりのことについて考える
14.イタチ、公園でカラスとネコに出会う
15.カナコ、イタチとはぐれたことをマヨに電話する
16.イタチ、あかり先生に拾われる
17.カナコ、帰ってきたイタチを抱きしめる
18.イタチ、どうして自分が帰ってこられたのか振り返る
21.カナコ、これから先のことで心配になる
22.イタチ、おフロ場の冒険に出かける
23.カナコ、イタチ救出作戦を実行する
24.イタチ、カナコといっしょに生きることをちかう
25.カナコ、あかり先生にラブレターを書く
26.イタチ、悪い病気にかかる
27.カナコ、イタチとお別れする
28.イタチ、空へ帰る
29.カナコ、イタチのいない暮らしをする
30.イタチ、〈いたちのいのち〉を抱きしめる
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