年に何回か、温泉地にでも行って、
1週間くらい宿にこもって執筆に集中したいなと思う時がある。
これからはフリーランスはもとより、
サラリーマンでもそういう働き方は
どんどん実現するのではないだろうか。
一時期、「ノマド」という言葉が流行ったときは、
起業で成功したような、ある特別な人たちだけが実現できる、
憧れのワーク(&ライフ)スタイルという感じだった。
ところが今年、テレワークが一気にメジャーになり、
「ワーケーション」という言葉が浮上してきて、
そういう働き方も今後増えて、
普通になるのではないかという気がする。
いいじゃないですか。
テレワークでOKの仕事なら、
どこかの見知らぬ土地の旅人となって、
温泉につかったり、街をブラブラして息抜きしながら、
仕事に集中する時は集中する。
仕事と遊びのメリハリは自分でつける。
今月から観光業の本の製作に取り掛かっている。
地方のさびれた温泉施設を買い取って、
見事に再生させた実績を持つ実業家の方が、
コロナで大打撃を受けた観光業を活性化させるための
コンサル本を出版したいというので、
話を聞きながら執筆作業をしている。
「ワーケーション」の可能性は、そのコンテンツの一つだ。
観光業の借入金は、全産業の平均の倍額だという。
設備投資にお金が掛かるので仕方がないが、
温泉宿が個々の部屋に浴室を設けるなど、
コロナ対策として設備を改装できるところは限られている。
資金の乏しい旅館やホテルが
コロナダメージを克服するためには、
温泉や料理にプラスアルファの付加価値が重要だ。
ワーケーション需要への対応、
というか需要をつくり出すこともその付加価値の一つである。
ぼくの場合、実際は今、「温泉つかってワーケーション」は、
面倒のかかる家族がいるので夢に過ぎない。
が、働く人たちのためにも、観光業の人たちのためにも、
ワーケーションはどんどん広がるといいと思う。
それにしても「ワーク+バケーション=ワーケーション」って
ベタベタのひどい和製英語。
とディスりながらも「ノマド」よりわかりやすいし、
親しみが持てるし、可能性が感じられるから不思議。
和製英語のマジック、侮りがたし。
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