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★第1クール「魚のいない水族館」

日本時間 7月21日(火)16:00 ~ 23日(木)15:59

 

★第2クール「茶トラのネコマタと金の林檎」

日本時間 7月23日(木)16:00 ~ 25日(土)15:59

 

★第3クール「オナラよ 永遠に」

日本時間 7月25日(土)16:00~27日(月)15:59

 

 

●オナラよ 永遠に ~オナラに潜む人間存在の秘密~

 

固体であるウンコや液体であるオシッコと違って、

気体であるオナラは形がなく、目に見えない。

摩訶不思議でミステリアスな存在だ。

 

だから子どもは探究心を刺激され、

勉強なんかそっちのけでオナラのことに真剣になる。

 

自分が出す音やにおいの中に

自分がこの世界に存在する秘密が

隠されているのではないかと考える。

もちろん無意識のうちに、ではあるが。

 

だけど大人になるにつれ、オナラのことなど忘れていく。

こんなどうでもいいものに構っていられるほど、

人生はヒマじゃない。

 

そして、毎日の生活の中では、

自分が豆やイモを食べた後に、

プリッともらすまでは

そもそもこの世にオナラというものが

あることさえ忘れているのだ。

 

この作品はもともとラジオドラマ企画として書いた。

プ~と、ブリッとか、プパッとか、プピーとか、ス――ッとか、

いろんなオナラの音が聞けたら面白いな、ということで、

その音を聞かせるためにストーリーを作ったいう感じである。

 

結局、企画が実現することはなく、

長い間、ほったらかしにしていたのだが、

ある日、これをノベライズしてみたらどうだろうと思いつき、

主人公が子どもなので児童文学(っぽい)スタイルにした。

 

確か最初は原稿用紙60くらいの話だったのだが、

何度か書き直すうちにどんどん膨らみ、

200枚近い長編になった。

 

オナラを愛する子どもにとってはもちろん面白いが、

オナラのことなんてとっくの昔に忘れてしまった

おとなにも読んでほしい、

大切なメッセージの詰まった物語なのである。

 

 

オナラをテーマに展開する、愛と笑いとメッセージを載せたSF+ファンタジーテイストの少年少女小説。

小学5年生の小松救太郎は、ぬきうちテストの最中にオナラをもらし、クラス中からいじめられる。

 

じつはそのオナラの真犯人は隣の席の水城ユリカ。

彼は憧れの女の子の失敗をかばっていたのだ。

しかし、ユリカはお礼を言うどころか、

よけいなおせっかいだと救太郎をきびしく責める。

 

その日、家に帰った救太郎は奇妙な白昼夢を見る。

そこに登場するのは、26世紀から来た、

オナラで音楽を奏でるプータローというキテレツな男。

この男の話 によると、

500年後の世界では人間はオナラをしない生き物に進化しており、

そのせいでストレスがたまり、心の病が蔓延しているという。

そして救太郎こそが、

失われたオナラを取り戻すための救世主であり、

ユリカとラブラブになることで人類がオナラを取り戻し、

不幸な歴史をやり直せると伝える。

 

救太郎は、潔癖症でオナラを軽蔑する母親のプレッシャーに

ユリカが苦しんでいること、

また、人類からオナラを奪おうとする

謎のヘビ魔女が彼女に取りついていることを知る。

 

ヘビ魔女との対決や、

秘密警察から逃走するプータローとの交信を通じて、

ついに自分の力で未来を変えることを決意する救太郎。

その方法はユリカのオナラをかばった日にタイムスリップして戻り、二人のよじれてしまった関係を修復するということだった。

 

はたして彼はユリカの気持ちを変え、オナラを失った未来の人類を救うことができるのだろうか?

 

読みだしたら止まらない面白さ。

オナラをこよなく愛するあなたのバイブルに。

そして人生の常備薬に。

 

 

※新刊「ピノキオボーイのダンス」

 7月30日(木)発売予定!

 

12歳の少年の姿をしたロボットは、街中で年老いたダンサーと出会う。ダンサーはなぜかロボットを「かけがえのない友だち」と呼んだ。

娯楽も芸術も、人間の癒しや愛情もロボットテクノロジーにゆだねられた、機械仕掛けの世界で繰り広げられる、大人も愉しい、少年少女小説。長編SFファンタジー。