夢の未来建築は、昔ながらの町屋?

 

「ビルの街にガオー!」と咆哮していたのは、鉄人28号だ。
2020の現在、世界各地に立ち並ぶ高層ビル群の風景は、
僕らが子どもの頃、燦然と輝いていた

「夢の未来」を象徴するものだった。

 

1960年代の日本の大人たちは
「アメリカみたゃーになろみゃあ(なぜか名古屋弁)」と言って、
ニューヨークの摩天楼を胸に描きながら、

経済産業活動に精力を傾けていた。

 

建築はとにかく目につきやすいし、誰にだって分かりやすい。
かつて宗教が力を持っていた時代には、
宗教者・為政者(王侯貴族)・資産家などが結託して
人々がひれ伏すような豪華な建築物――

大聖堂・大寺院・大神社などを建てた。

 

たとえば欧州各地にあるキリスト教の大聖堂。
その「地上の天国」に足を踏み入れるだけで
神を信じ、救済されて天国へ行くことを
人生の目的として生きていた人たちの目(脳)には
神が見えたはずだ。

 

施主たる聖職者たち(そのバックにいる為政者なども)は
神を見せるミッションがあった。
でなければ権威を保てない。

だから当時の建築家たちもまた、
そのミッションを受けて、
荘厳な大聖堂の建築に携わる必要があったのだ。


実は現代の建築にも基本的にはそれと同じものが求められている。
巨大な高層ビル、美しくデザインされた現代建築には
多かれ少なかれ、その持ち主や運営者や居住する人たちの

「社会的な力」が表現されていなくてはならない。

 

それは豊かさの象徴であり、それを見る人・訪れる人が
ひれ伏さないまでも、感心するものでなくてはならない。

人間は見た目に弱いから、

パッケージが良ければ中身も良いものと思い込む。
だから建築は重要だ。

 

でも、これまでの現代建築はその箱づくりに

力を注ぎ過ぎていたのはないか。

今朝のニュースでそんなことを語っていたのは、

建築家の隈研吾氏だ。


特に高層建築。
密閉空間である巨大な“塔”は、かつての「夢の未来」であり、
いま現在でも「豊かさの象徴」であることに変わりはない。


しかし、未来にはどうなのか?

 

それはややもするとストレスや病原菌が蔓延し、
人間を窒息させる空間になるのではないか。


一流建築家として、新国立競技場をはじめ、
数々の建築物に携わってきた隈氏ならではの見識である。

 

彼は今、昔ながらの「町屋」に興味があると語っていた。
外界と遮断された密閉空間でなく、
外界と地続きの、光と風の通る空間。

IT技術が発達した現在なら、密閉された箱の中のオフィスに
閉じ篭らなくても、
町屋のような開けた空間で仕事をするのも

可能なのではないか、と。

 

そういえば新国立競技場もそうだが、隈氏は木材を多用し、
日本の伝統的な建築法を大事にして仕事をしてきた人だ。

 

20世紀的思想の終焉、というところだろうか。


たしかにオンラインの情報を主軸に展開する
これからの社会では、
ビジネスも日常生活も、そうした舞台のほうがふさわしい。

 

すごく共感を覚えた。
町屋がスマート建築になったら面白い。

 

もうこれ以上の「夢の未来」は要らない。
進化は街の中では起こらない。
それは僕たちの脳内で起こる。

街の風景はこれから何十年たっても変わらず、
むしろ古いコンクリートの建造物が減って、
江戸から昭和初期に戻っていくのかも知れない。

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