アナログ人間の僕がDX(デジタルトランスフォーメーション)の本を書くことになった。
漠然とAIとかクラウドコンピューティングみたいな
先進的なIT技術のことだと思ってたけど、
昔からあるメーラーやエクセルやワード、
SEOやらネットバンキングも含めてぜんぶDX。
要はITによる業務効率化にもとづく
経営改善策全般の考え方をDXというらしい。
世界で最初にこの概念を提唱したのは、
スウェーデン・ウメオ大学のエリック・ストルターマン教授。
その論文の主旨は
「進化し続けるテクノロジーが人々の生活を豊かにしていく」
というもので、情報技術と現実が徐々に融合して結びついていく変化が起こるとしている。
いま聞くと当たり前のことを言っているように聞こえるが、
この概念が出されたのは2004年。今から16年前のことだ。
そこで2004年にコンピュータ、インターネット関連で
どんなことが起こっていたのか調べてみた。
パソコンはマイクロソフトがすでにウィンドウズXPを出して、
一般に普及していたが、
まだ仕事で使うものとの認識が強かった。
インターネット検索はまだデータ数が少なかったが、
この年、グーグルが株式を公開。大躍進を始め、
あっという間に検索エンジンの代名詞になった。
いまや誰もがお世話になっている通販サイトのアマゾンも
創設10周年を迎え、もこの頃から躍進が始まっている。
若きマイケルザッカーバーグがフェイスブックを生み出し、
SNSが世界中に広がることになった。
今をときめくYou Tubeはまだ市場に登場していない。
スマートフォンも使われておらず、
まだ世界中の人たちがガラケーを使って電話していた。
ただ、水面下でAppleが着々と
iphoneリリースの準備を進めており、、
のちのiPhone / iPadとなるデバイス向けの特許や
マルチタッチスクリーンの特許を申請している。
いささかこじつけっぽいが、2004年は現在に至る
本格的デジタルワールドへの流れが湧きだした年だ。
今やグーグルマップを見れば、
家にいながら世界旅行だってできる時代。
蓄積されたデータ量は計り知れない。
この16年で世界はインターネットで網羅され、
デジタルデバイスの中で
あらゆる事象が見聞き・体験できるようになった。
21世紀になる頃、ファンタジーだったことは
すでにほとんど実現している。
これからはその深化が始まる。
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