「あたしキレイ?」はご存じ、口裂け女のキメ台詞。
いや、ご存じってあんた、
そんなのご存じなのは昭和のおっさん、
おばさんだけだろって言ってるあなた、
そんなことを言ってたら子どもに笑われます。
今時の子どもだってみんな知ってる口裂け女。
「トイレの花子さん」とともに現代社会の闇から生まれた
このお二人の女性は、故・水木しげる先生もマンガに描いた
立派な妖怪。
それもカッパ、一つ目小僧、のっぺらぼう、ろくろ首などと肩を並べるトラディショナルな妖怪になっているのです。
そもそも「あたしキレイ?」のキメ台詞は、
「こんな顔かい?」というのっぺらぼうのキメ台詞と
通底しています。
のっぺらぼうも江戸社会の闇から生まれ落ちた妖怪でした。
最近は疫病を退散させるというアマビエが人気沸騰ですが、
パックス・トクガワ―ナ250年の安定した社会は
次から次へといろいろな妖怪と都市伝説の数々を生みだしました。
戦後社会はまだ江戸時代の3分の1にも満たないけど、
平和と安定に飽きた人間が刺激を求めて都市伝説を語ろうとするのです。
その中で歴史の風雪にさらされながら生き残った
口裂け女とトイレの花子さんは正真正銘、水木画伯も認可する
本物の妖怪に昇華しています。
ところで口裂け女=ねこ娘の末裔説があるのはご存じでしたか?
おなじみ「ゲゲゲの鬼太郎」のガールフレンド? のねこ娘。
水木先生の原作、および、昭和40年代のアニメでは、
怒ると凄まじい形相になり、一気に口が耳元まで裂けていました。
まさしく口裂け女の顔。
子どもの頃、初めて見たときは、その迫力にかなりビビりました。
そのねこ娘、去年、たまたまアニメと熱中症予防キャンペーンの
ポスターで見かけたのだけど、なんともいいとこのお嬢さんみたいになっている。
うーん、今の女の子のセルフイメージを投影しているのかな?
このねこ娘、むかしみたいに怒ると壮絶な化け猫顔になって
口が裂けたりするんでしょうか?
そうだったらそのギャップでいっそう面白んだけど。
というわけで、どうでもいい話に
最後までお付き合いいただき、ありがとニャン。
口裂け女はいまだ届かぬアベノマスクを求めて
全国各地に出没するかもしれないのでご注意ください。
(てか、まだ発送準備中だったの? しかも税金〇億使って?)
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