今年2020年で、この世界にロボットが生まれて
ちょうど100年になる。
チェコの作家カレル・チャペックが
「R.U.R――原題: チェコ語: Rossumovi univerzální roboti」
という戯曲を発表したのが、1920年のこと。
R.U.R.とは「ロッサム万能ロボット会社」。
この劇の発表によって「ロボット」という言葉が世界に誕生した。
R.U.R.とはこんな物語。
舞台は未来のとある孤島。そこにはR.U.R社のロボット工場がある。ここで製造されたロボットたちは世界中に送られ、
さまざまな労働に使われていた。
人々はロボットによって便利な生活をしはじめていた。
ある日、社長のハリー・ドミンの元に会長の娘であるヘレナ・グローリーが訪れる。
ロボットにも心があると考えているヘレナは人権団体の代表となり、地位向上や権利保護を訴えるために来たと話す。
(ウィキペディアより)
日本でも「人造人間」という邦題で、
わずか3年後の1923年に翻訳が出ている。
「ロボット」という言葉・概念は機械文明が飛躍的に発展していた
20世紀の世界を瞬く間に席巻し、人々の想像力を刺激した。
そして小説や映画の世界、
さらに漫画の世界でも瞬く間に一つのジャンルを構築した。
アイザック・アシモフも、手塚治虫も、
カレル・チャペックとこの作品の子どもだ。
さて、それから100年後の今日。
ロボットは大きな進化を遂げ、
日常の様々なシーンで目にすることも多くなった。
だが、チャペックの物語のような形で
労働市場にはまだ入ってきていない。
ロボット(身体)の進化よりもAI(頭脳)の進化のほうが
圧倒的に早い。
従って市場への導入も早い。
重い物を運ぶ・持ち上げるなど、力仕事をするロボット、
人間が立ち入れない危険な区域で活動するロボットは
どんどん実用化され、早期に普及するが、
人間のように複雑な動作ができるロボットが
社会で活躍するまでにはまだまだ時間がかかるだろう。
今回のコロナウィルスによる災禍から生じたテレワーク、
リモートワークへの移行の状況がを見ていると、
ホワイトカラーの仕事の7~8割はAIに置き換えられる。
たぶんここ10年、いや、5年で。
しかし、現場で働くブルーカラーの大半は生き残る。
するとどうなるか?
AIの指令、マネージメントのもとに
人間が作業を行うという世界になる。
それはもうすぐそこまで来ている。
問題はそれを僕たちがどう感じるかだ。
機械に管理されて屈辱を感じるのか?
そういうものだと割り切るのか?
ロボット生誕100年は、誰もが「人間とはなんだ?」
と考える時代の元年になるのかも知れない。
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