こんなんで記事になるんですか?」
と、取材先の人が心配そうに訊きます。
きょう行ったネギ農家の人もそうでした。
ここのところ、そういう取材先が多い。
裏事情があって、その部分は書かないでくれとか、
クライアントの要望・イメージに合ったような
話はできないとか、
そもそも大して話すことがないとか、
いろいろです。
しかし、そこをなんとかするのが、
プロのライターだし、
実際ほとんどの場合、何とかなります。
ちゃんと商品(記事/文章)にします。
何とかならないのは、
相手がどうしようもなく嫌なやつの時でしょうか。
勘違いしている人が多いけど、
(取材して書く)ライターに必要なのは、
文章力よりも、その相手を好きになれる力です。
商品やサービスのことを書く場合も、
それについて語る担当者を好きになることです。
そこまでいかなくても、
「相手のいいところ、好きになれるところ、
面白いと思えるところを発見する力」と
言ったほうがいいでしょうか。
あとは取材時だけじゃなく、その前後も丁寧に、
そしてある程度フレンドリーに接すること。
正直、今回の仕事はだいじょうぶだろうか・・
と、帰りの電車でちょっと不安になったけど、
帰宅して夜になったら、
取材したお二人からメールが来ていました。
お二人とも今日の取材について、
素直な文章で感想を述べてくださっている。
もちろん、これはいただきます。
ヘンに自分の文章とか、
オリジナリティみたいなものにこだわらず、
こだわらず、いいものはしっかりパクる。
これもまた良い商品(記事、文章)の秘訣です。
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