●その日の衝撃ビジュアル
先日、たまたまテレビで
キャンデーズが歌っているのを目にした。
懐メロ歌番組をやっていたのだろう。
その時、反射的に「頭でかっ!」と思った。
まるで三体のコケシが並んで踊っている
――というより体を動かしているように見えてしまった。
結構な衝撃ビジュアルだった。
キャンディーズファンの人が読んでいたら、ごめんなさい。
キャンディーズは確か僕より少々年上だから、
もうオーバー還暦だ。
少年の頃、テレビで見ていた時は、
それなりにスタイルの良いアイドルに見えたが、
なんだだろう?
答はカンタンだ。
現代の小顔でスラッとスタイルもよく、
ダンスもうまい若いアイドルを
いっぱい見慣れているからである。
キャンディーズと現代の何チャラ48とか46を
比べたことはなかったけど、
その日改めてその大いなるギャップに気付いた。
●若い世代は進化している
やはりこれは「進化」なのだろう。
他の国の人のことはよく知らないが、
日本人は明らかに進化している。
世代が進むごとに、外見もスタイルもよくなり、
歌やダンスやスポーツのパフォーマンスも上がり、
頭もよくなり、いろんな能力も上がっていると思う。
そんなことを言うと、メイン視聴者である
おっさんやおばさんの機嫌が悪くなるので、
テレビなどは
「今時の若いもんはこんなアホでダメダメですよ~」
みたいなことをよく言うが、
総合的能力としては
明らかに若い世代の方が勝っている気がする。
社会が豊かになり、余裕ができたおかげなのか。
まずベーシックな衣食住が整い、インフラも整った世界に変わった。
その中で、巷にあふれるいろんなメディアから
音楽を、アートを、アスリートの活躍を、
そして夥しい量の情報を日々、
シャワーのように浴び、空気のように吸い、
目から、耳から、鼻から、お尻の穴から採り入れていると、
知らず知らずのうちに人間の心身は化学変化を起こす。
若い世代にはそれが顕著だ。
●DNAが弾けて未来は天才だらけ?
思うに、人間はもともと環境に合わせて
とても柔軟に対応し、進化できる生き物なのだと思う。
生物学的なDNAとはべつに、
社会的・環境的DNAと呼べるものも
備わっていて、それが働くのかもしれない。
だからこれだけ地球上で繁栄しているのだろう。
AI・ロボットが面倒な労働を引き受け、
人々が普通に宇宙に行く時代になれば、
ますますそうした社会的・環境的DNAが弾けて、
もっともっと非常識な才能を持った、
現代なら「天才」と呼ぶべき人間が
普通に街にあふれるようになるだろう。
そういえば最近、いろんな天才キッズが
メディアで紹介されるが、彼らはその先駆けなのだろうか?
僕らのひ孫くらいの時代になると、
とんでもない才能にあふれた子どもらに
囲まれて暮らすことになるんじゃないだろうか。
ちょっと怖いけど、怖いくらいのほうが面白い。
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