★オバケのQ太郎大全集
「ドラえもん」じゃなくて「オバQ」のファンである。
近所の高井戸図書館にはYA(ヤングアダルト)向けに
往年の名作漫画の全集が置いてあり、
ちょこちょこ「藤子・F・不二雄大全集」を借りて読んでいる。
この「オバケのQ太郎大全集」は確か12巻まであって、
少年サンデーに連載されていたものをはじめ、
小学館の学習雑誌などに載ってたもの網羅されている。
そんなに昔のマンガを読みたいとは思わないが、
「オバQ」と赤塚不二夫の「おそ松くん」は別格で、
いま読んでも面白いと思う。
★元気回復・食欲回復の特効薬
この間、胃腸の具合の悪くなった時、
なんとか仕事を済ませると、
布団にもぐりこんでオバQを読んでいた。
何といっても、おおらかで可愛くて、
ドラえもんにはない楽しさがある。
とくにQちゃんがちゃぶ台(この時代は普通)で
きちんと正座して、おいしそうに
ごはんをパクパク食べてる絵が最高である。
ラーメンという食べ物を初めて知ったのも、
ラーメン大好きキャラの小池さんに
出会ってからだ。
オバQを読んでたら、
ストレスがすーっと消えていって
元気を取り戻し、食欲が回復してくる。
そういえば、子どもの頃も病気をすると、
布団の中で「おそ松くん」と「オバQ」を読んでいた。
弱った時の回復マニュアルは変わらない。
★トキワ荘コンプレックス
この全集には、僕が読んでない話
(1960年代半ばごろのサンデー掲載分)も結構多い。
というか、よく考えたら
テレビアニメは毎週見てたけど、
雑誌の原作の方はあんまり読んでいなかった。
古い絵柄を見ていると、相棒の藤子不二雄Aさん、
加えて、トキワ荘の仲間だった石ノ森章太郎さんや
赤塚不二夫さんのテイストも混じってて、
懐かしくて賑やかで、妙に新鮮だ。
★「女学生の友」の「オバケのP子日記」
それから番外編として「オバケのP子日記」も
載っている。
こちらはQ太郎の妹のP子ちゃんが主人公だ。
小学館が出していた「女学生の友」という雑誌に
連載されていて、これは中高生の女の子が読者だった。
P子ちゃんが界外留学(オバケ界➔人間界)で
ホームステイするのが、その中高生と思しき
ユカリちゃんという女の子の家。
ユカリちゃんはおっちょこちょいでトボケてて、
夢見る少女という、なかなか可愛くて魅力的な
キャラクターだ。
幼稚園・小学生相手のオバQと比べて
話題がちょっと大人っぽく(?)、
恋愛やらダイエットやら留学のことなどで
悩んでいるユカリちゃんを見て、
P子ちゃんが助けよう、お手伝いしようと
奮闘する筋立てだ。
これは初めて読んだのでひどく新鮮だった。
そして、女性の関心は今も昔も変わらないのと、
読んでいた女学生の多く(1966年頃の掲載)は
そろそろばあちゃんになるんだなと思うと、
妙に感慨深いものがあった。
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