旧民主党による政権交代劇からかれこれ10年。
チャンスをもらった民主党の
あまりのダメさ加減。
そしてハンパない国民のがっかり感。
裏切られ感。
「なんだ、何もできないじゃんか」
「なんだ、何も変わらないじゃんか」
おまけにたび重なる内輪もめ・仲間割れ。
「和」を尊ぶ国民の目には
醜態に映った。
そのトラウマのせいで
国民は現状維持を希求してしまった。
「現状維持希望」はその時始まったことではないけど、
民主党政権に対するがっかり感は
あまりに深い傷になった。
人間は基本的になまけものだ。
大して良い現状でなくても、
変化することで面倒くさい思いをするくらいなら、
現状維持のほうを選んでしまう。
というわけで、
半ばあきらめの気持ちで、
自民党・安倍首相という選択肢を選場ざるを得ず、
無気力にだらだらと6年半の月日が流れた。
今回の参院選もその延長戦上で白けきったものになっていた。
選挙民のその無気力な空気を切り裂いたのが
「れいわ新撰組」だったと思う。
今日、当選した二人の重度身体障がい者議員のために
国会の場を物理的に改造しなくてはならないというニュースを見て
一つの「革命」を感じた。
れいわ新撰組は、本当に日本を変える。
変えられるかも知れない。
結局、自民党の分派に過ぎなかった旧民主党とは明らかに違う。
自民党と同じくらいダラダラしている既存野党とも明らかに違う。
ネット上で改めて、今回の選挙時のれいわ新撰組の動画を見てみる。
代表・山本太郎氏の言葉は、
この政党を作る以前は上滑りしていたように感じたが、
今回のは違っている。
二人の重度身体障がい者をはじめ、
立候補者に対する責任と、
選挙民に対する信頼感。
それらが言葉に厚みを与え、心に響く。
彼はこれから本気で政権を奪いに行くだろう。
政治にわくわくするものを感じたのは久しぶり――
というか、初めてかもしれない。
まだほんのわずかだが
れいわ新撰組は日本人の心に希望の灯をともした。
これからこの小さな灯が消えてしまうか、
大きく燃え上がるかは、僕たち次第である。
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