今朝はどういうわけか七夕の夢を見た。
澄んだ美しい風景だった。
水辺――どこかの川、涼やかな清流だ。
川床が置かれ、その上に七夕飾りが飾られている。
姿は見えないが、どこからか織姫さんらしき
女の子の声がして、
「また仙台の七夕祭りに来てね」と誘っている。
仙台の七夕祭りに行ったのはもう40年も昔の話だ。
いろんな思い出と重なって
ひどく懐かしい気分に浸ってしまう。
こんな夢を見たのは、
先日、義母といっしょに
近所の大宮八幡宮で
平安時代の七夕飾りを目にしたせいかもしれない。
夢の風景はそのまままぶたに貼り付き、
目が覚めてもそのまましばらまどろんでいた。
耳を澄ますとサラサラと水の流れる音が聞こえてくる。
まるで時のせせらぎのように響き、耳を潤す。
杉並に義母を連れてきた理由の一つには、
いろいろお祭りに連れてってあげたいと思ったからだ。
仙台まで連れて行くのは難儀だが、
阿佐ヶ谷の七夕ならバスに乗って15分で行ける。
すっかりでかくなってしまった息子が
まだチビだった頃は、
毎年、楽しみしていたが、
ここのところ、すっかり足が遠ざかっていた。
今度は子どもに戻った義母が
喜んでくれえばいいなと思う。
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