12年前と同じ引越し屋を選んだ。
「白鳥の湖? いや、みにくにアヒルの子?」
と、首かしげたくなる、不思議にメルヘンなイラストの入った、
この会社オリジナルの段ボールも12年前のままだ。
内見・見積もりに来た営業のお兄ちゃんに、前も使ったよという話をしたら、
「その頃と同じスタッフかも知れません」と、やや意外な返事。
聞くとスタッフの高齢化が進んでいて、
若い子は入ってもすぐやめてしまい、
結局、古くから働いている社員ばかりになっているという。
かく言う営業マン氏は、見た感じ、30ちょっと出たとこだけど、
かなりエキゾチックな風貌で、
タイやフィリピン方面の血を感じさせる。
少なくともハーフだろう。
日本語は難なく話し、理解していたので、
たぶん日本で生まれ育ったのだと思う。
大手はどうだか知らないが、こうした地域の中小の引越し屋さんは、
年輩者と外国人の職場になりつつあるのかも知れない。
もう一つ、引っ越し絡みで聞いたのは、
今年は昨年(および従来)と比べて、ピークが平均化しているということ。
普通、引っ越しと言えば年度末と初めの3月・4月だが、
今年は5月も6月もずっと忙しいのが続いているらしい。
通勤ラッシュの緩和策――オフピーク通勤をおもぃ起こさせる。
どうも企業の異動が、一時期に集中しないよう、
ずらして行われているようだ。
6月に転勤して7月から新しい部署で――
というパターンが増えてきている。
これも働き方改革の一環?
しかし、そのおかげで引越し屋さんは休みなく働き続けることになる。
中小企業の働き方改革は後回し?
というか、最初からあんまり考えてない?
要は「日本は労働者にも優しい先進的な国ですよ」ってアピールしたい、
政府のパフォーマンスだもんね。
日本の労働市場の実態を垣間見させる地域の引っ越しサービス。
いずれにしても、どうぞよろしくお願い致します。
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