カミさんの鍼灸院に来る子どもらが「トトロの森みたい」と言ってた庭をすっかりきれいにした。
壺や鉢やプランタにいろいろ花を咲かせていたのだが、それらも全部撤去し、生い茂っていた蔦の葉も刈り込んだ。
小さな森が消え失せた。
12年ぶりの引っ越しはなかなか厳しい。
片付け作業が,やってもやっても終わらない。
収納がたっぷりある家だったので、
何でもかんでも放り込めてたせいもある。
それぞれの収納をあけるたびに、
とんでもない量の物が溢れ出してくるのだ。
(それも写真を載せようと思ったが、どう見てもゴミ屋敷に見えてしまうのでやめといた)
過去、10代の頃から40年余りの間、
後生大事に持っていた本やら思い出の品やら、
「これは絶対捨てられない」と思っていたものも
今回はあっさり捨てている。
捨てながら、逆にどうしてあんなにこだわっていたのだろう?
と不思議になることもある。
本だのレコード(CD)だの映画や演劇のパンフレットだのといったものに、自分のアイデンティティを投影していたのかもしれない。
もうそういう類の荷物はいらない。
自分の中に残るものは残るし、消えるものは消える。
これからの自分に必要と思われる――ぜひもう一度読み返したい本だとか――だけ手元に置いて、その他のよぶんなものは手放して、
なるべく手ぶらに近い状態で旅をしたいと思う。
という方針で、ここ1ヵ月で膨大な量のごみを捨て、ずいぶん断捨離した気になっていた。
が、それはあくまで主観であって、
現実的には思ったより荷物は少なくならない。
思い出深い品を目にしてしまうと、
やっぱりリュックに詰めたくなっちゃうんだよなぁ。
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