「あのやろう、うまいことやりやがって」と妬んだり、
「失敗しろ。不幸になれ」と呪ったり、
道行く女の子に劣情を起こしたり、
気に食わないことに逆ギレしたり、
暴飲暴食に走ったり、
やるべきこともやらずゴロゴロ怠けていたり・・・
人間は日々、罪を犯している。
そこで神さまの前で自分の罪を白状するのが「懺悔」だ。
これはキリスト教の話だと思っていたら、仏教にもある。
同じようにお釈迦様の前で罪を認め、
仏教では「さんげ」と読む。
月に一度「サンゲノヨル」を開いているお寺があると聞いて、
一昨日、取材で出かけて行った。
神楽坂にある圓福寺だ。
まだ30代の若い住職様にインタビュー。
幕末に伝わり、この寺に祀られている夜光鬼子母神の話、
その鬼子母神絡みで妊活講座が行われている話、
住職がIT企業に勤めていた時の話など聞いて、
メインの「サンゲ」。
これは実際に体験してみた。
500円払ってお守り(懺悔守り)を購入し、
その中に自分の犯した、
あるいは犯していそうな罪を書く。
自分は悪いことしてなくても、遠い先祖が
騙し・欺き・裏切り・虐待・泥棒や人殺しなどの
大罪を犯している可能性もある。
因果応報。
過去の罪が、現在につながって、
あなたの人生で表現されている。
こうした考え方は、仏教ならではという感じがする。
書き入れたお守りは持ち帰るのではなく、
この寺の祖師像に奉納する。
奉納したら、あとはひたすら
心の中で罪を詫び、お経を唱える。
先祖が罪を犯したのかどうかはわからないので、
とりあえず自分の罪だけ思い起こした。
一応、善良な市民のつもりではいるが、
生きていると、どうしてもいろいろあるからねぇ。
ズルもしてるし、迷惑もかけてるし、
人を傷つけたりもしています。
ありがたいのは「懺悔」すると「三化」が起こるということ。
①健康運・②仕事運(金運)に恵まれるようになり、
③ 良縁にも恵まれる。
これはもう、信じるしかないねぇ。
それに夜(僕が行ったのは5時過ぎでまだ明るかったけど)、
お堂の中にいると、厳かな気分になり、精神的にも良い刺激になる。新鮮な空気が身体の中に入ってくる感じだ
月に一度くらい、こうした体験をするのはいいと思う。
500円で懺悔守りを購入するのは最初だけで、
そのあと、2回目以降は自由。
リピーターも大勢いて、僕がいた時間だけでも10人くらいやってきた。
男よりも女のほうが多いという。
女のほうが男よりも罪深いのだろうか?
毎月、第一水曜日、夕方5時から8時までやっている。
こうした懺悔の概念を大事にして、
積極的に打ち出しているお寺はかなり少ない。
(少なくとも、僕は初めてだった)
あなたも秘密めいた体験として、
一度やってみると面白いと思う。
神楽坂・圓福寺。
サンゲノヨルは、お参りした後、
神楽坂に立ち並ぶ飲み屋でハシゴ・・・となったら、
またまたそこで罪を犯し、
翌月、ふたたび通うことになって永遠の循環に陥るかもね。
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