企業ブランディングの仕事の際に、
商品の想定ユーザーを主人公とした8つのストーリー、
そしてその企業にまつわる1つのストーリーを作ってみた。
あくまで提案の方向性とキーワードを見つけるための準備作業なので、
それをそのまま提案するわけではないが、
われながら良い方法だし、なかなか楽しいなと思った。
冷静なマーケティング分析も必要なんだろうけど、
まずは自分がその会社や店と一体になってみないと、
良い提案など考えられない。
それに昔、広告代理店がやってたF1やらM2やらの分析って、
今でも有効なのか?
何より自分がなんでこの仕事をやっているのか納得できるし、
その商品なり、サービスなりを愛せるし、テンションも上がる。
ブランディングとは、その企業なり、商品なりのストーリーを
見出して、一つのまとまった形にして、社会に向けて発表することだ。
もちろん、会社・創業者(代表者)・商品にそれなりの歴史があれば、
その棚卸をすることでストーリーは作れる。
けれども、それだけではだめで、未来のストーリーを
繋げて描けないといけない。
自分たちはいったい何のためにその事業をやっているのか。
その事業を通して、何を実現したいのか。
その商品・サービスによって、人の心にどんな動きが起こるのか?
それはその人の生き方を少しでも変えられるのか?
あるいは、
これまで単にお金儲けのためにやってたその仕事に、
どんな意味づけをして、どんな夢を付加して、
社会性を持たせられるのか?
会社でも非営利団体でも、法人というからには、人格がある。
すなわち、その会社・団体独自のキャラクターが求められる。
市場で生きていくため、
特に無名の中小企業やベンチャー企業は、
キャラクターとストーリーづくりをしっかりやっていく必要がある。
それが顧客との出会いのドラマを生み出す。
こう考えると、ブランディングもドラマや物語を書くのと同じだ。
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